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T2Kオープンスパコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

T2Kオープンスパコン(ティ・ツウ・ケー オープンスパコン)とは、筑波大学東京大学及び京都大学の頭文字を取った、グリッド型のスーパーコンピュータのこと。2008年から運用を開始し、2014年に終了した[1][2]

概要

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名称由来からすると、相互接続されているような印象を与えるが、実際には各大学内のキャンパスネットワーク上に構築されているため、別々のコンピュータとして稼動している。

筑波大学の場合には、筑波大学全学ネットワークと旧図書館情報大学内ネットワーク上に構築されている。東京大学の場合には、駒場地区キャンパス内ネットワーク、弥生地区・本郷地区・浅野地区キャンパス内ネットワーク、柏地区キャンパス内ネットワーク上に構築されている。京都大学の場合には、吉田キャンパス内ネットワーク、宇治キャンパス内ネットワーク、桂キャンパス内ネットワーク上に構築されている。

3大学共通仕様について

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コンピュータシステムの調達コストを下げるために、3大学共通仕様を作成して調達を行ったスパコンである。仕様は、ハードウェアーキテクチャのオープン性、システムソフトウェアのオープン性、ユーザ・ニーズに対するオープン性という3つの理念に基づいて作成された。

  • 基本アーキテクチャのオープン性
    従来のセンター型の大型スーパーコンピュータでは、調達から運用終了までの期間に性能向上が図れない。そこでHPC専用の特殊な部品は排除し、現在の技術市場から入手可能なデバイスを用いることにより、時代に合わせた性能向上をはかれるようにしている。
  • システムソフトウェアのオープン性
  • ユーザ・ニーズに対するオープン性
    教員及び学生が共通して利用できる全学情報ネットワーク構築の一環として構築。

性能概要

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東京大学 筑波大学 京都大学
メーカー 日立 Appro 富士通
2008-6 理論ピーク性能 113.0 TFLOPS 92.0 TFLOPS 61.2 TFLOPS
TOP500測定値[3] 083.0 TFLOPS(17位) 76.5 TFLOPS(21位) 50.5 TFLOPS(35位)
2009-11 理論ピーク性能 139.0 TFLOPS 95.4 TFLOPS 変更なし
TOP500測定値[4] 101.7 TFLOPS(45位) 77.3 TFLOPS(62位) 変更なし(95位)

由来

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東京工業大学内に構築されているTSUBAME東京大学内に構築されているeMac及びWindows、Linuxサーバからなる実習用共通基盤コンピュータシステム構築の経験やGrid基盤システムの基本仕様としてGlobus2.0が策定されたことなどから、構築に踏み切った。

各大学毎の理論性能値が違うのは、ノードに接続されたコンピュータ数の違いだけである。

運用

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各大学の情報共通基盤センターにて行っている。キャンパス間ネットワーク及びキャンパス内ネットワークは、共通仕様とするため、まだ完全な形での運用にはなっていない。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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