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ティーダ (ファイナルファンタジー)

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ファイナルファンタジーシリーズ > ファイナルファンタジーX > ティーダ (ファイナルファンタジー)
ティーダ
ファイナルファンタジーシリーズのキャラクター
登場(最初) ファイナルファンタジーX
作者 野村哲也
声優 #担当声優を参照
プロフィール
性別
種類 人間
家族 ジェクト(父)
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ティーダTidus)は、スクウェア(現・スクウェア・エニックス)のコンピュータゲームファイナルファンタジーシリーズ」などに登場する架空の人物で、『ファイナルファンタジーX』の主人公

担当声優・俳優

人物

17歳。「夢のザナルカンド」のブリッツボールチームであるザナルカンド・エイブスのエース[1]。『シン』に飲み込まれ、時空を越えてスピラに渡ると、成り行きでスピラ史上最弱ブリッツボールチームであるビサイド・オーラカに入る。

キャラクターボイスでは他のキャラクターから「キミ」や「お前」、「あいつ」などの二人称・三人称でしか呼ばれておらず、「ティーダ」と名前を呼ばれたのは2002年3月28日に発売された『キングダム ハーツ』が初で、FFシリーズとしては2011年3月3日に発売された『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』まで呼ばれることはなかった。

一人称は「オレ」だが、X-2では「俺」になっている。 外見は金髪(幼少は茶髪)で青色の目をした少年。身長は175cm。皮製とみられるつなぎ服(オーバオール)に素肌に黄色の上着。皮の手袋。左腕に装甲具。黄色のショートブーツ。なおオーバーオールのすそは右がすね、左が膝上までで、ともに短い。ザナルカンド・エイブスのチームシンボルのネックレスと指輪、左耳にイヤリングをしている。

性格は明朗快活で表情豊か。語尾に「 - ッス」をつけるのが口癖。スポーツマンらしく体を動かすのが好きであり、とても生き生きした人物であるが、思慮深さを持ち合わせている[2]。スピラの伝統を理解していないだけに、それを無視し感情のまま行動することもあるが、その行動が一行の指針となることもある。

父のジェクトは「夢のザナルカンド」でかなり名を馳せたブリッツボールプレイヤーであったが、約10年前に練習中に海で行方不明となっている。ティーダを愛していたが、愛し方が分からなかったがゆえに、すぐにティーダをからかって泣かせたり、自信過剰で傲慢にも見える態度をとったりしていたために、ティーダはジェクトを嫌悪していた。また、母親はジェクトが行方不明になってまもなく、ティーダを残し亡くなっている。母親もジェクトにかかりきりでティーダに愛情をあまり注がなかったことも、ジェクトとの確執の一因となっている。なお、アーロンは共に旅をしたジェクトにティーダを見守るよう頼まれたことから、「夢のザナルカンド」へ渡り、ティーダの後見人として面倒を見ていた。

戦闘で使用する武器は剣。剣に関しては旅の当初は素人であったが、水中格闘球技「ブリッツボール」で鍛えた身体能力と父親譲りの戦闘センスによって戦いをこなし、技を繰り返し繰り出すことで様々な剣技を習得していく。使用する剣技はブリッツボールの影響ゆえかトリッキーかつアクロバティックな動きを伴うものが多い。七曜の武器は「アルテマウェポン」。オーバードライブ技は剣技。「エース・オブ・ザ・ブリッツ」の締めの攻撃では「好感度」の最も高い女性キャラ(物語上において両想いの関係になるユウナとは限らない)からのトスを受け、必殺技「スフィアシュート」を放つ(ボタンを押すタイミングが悪いと失敗する)。

本作に登場するブリッツボールプレイヤーの中で唯一、父ジェクトの得意技であった「ジェクトシュート」[3]を使用できる。ミニゲームのブリッツボールを進めると更なる進化を経た「ジェクトシュート2」を習得することが出来る。

作中での活躍

ファイナルファンタジーX

父ジェクトの行方不明から10年。ティーダは、「夢のザナルカンド」のブリッツボールチームである「ザナルカンド・エイブス」のエースとして活躍していた。ファンたちに囲まれていたところにフードをかぶった不思議な少年と言葉を交わす。その後は父ジェクトの名を冠したトーナメントの試合に出場していたが、そこに現れた『シン』に飲み込まれてしまい、アーロンから「これは、お前の物語だ」と告げられスピラへと渡ってしまう。

『シン』に飲み込まれた後、廃墟の寺院で魔物に襲われていたティーダは、アルベド族のリュックらによって助けられる。その後、食事の世話をしてくれる謝礼として彼女達の発掘を手伝ったティーダは、海底で巨大な飛空艇を発見するが、そこに『シン』が現れティーダは再び飲み込まれる。

次にティーダが流れ着いたのはビサイド島であった。流れ着いたところをワッカという青年に助けられる。村に戻る途中にワッカから、「今度ルカで開かれるブリッツボールの大会に出れば誰か知り合いに会えるかもしれない」と、ワッカが所属する『ビサイド・オーラカ』の選手としてスピラ第二の都市ルカで開かれるブリッツボールの大会に出ることを提案されたティーダは、大会に出ることを決意する。

ワッカと共に村に戻ると、村では寺院に修行に行っていた従召喚ユウナが戻ってこないという騒ぎが起こっていた。彼女を助けるべくエボンの教えを無視して無理矢理寺院に入り、そこで初めてユウナと出会う。出会った日の夜には、初めてユウナと会話を交わす。しかし「教え」を重んじる村人たちからは「掟破り」と罵られユウナに近づくことを歓迎されなかった。またワッカから「(ユウナに)惚れるなよ?」と冗談交じりに告げられている(理由は後述)。

その後、ブリッツボールの大会に参加する為、ワッカに黒魔導士のルールー、ロンゾ族のキマリを加えた召喚士ユウナの一行と共にルカまで同行することになるが、ルカのブリッツボールスタジアムでの魔物騒ぎの中で、自らが『シン』に飲み込まれる原因を作ったアーロンと再会する。アーロンから『シン』はジェクトであると告げられ、『シン』を倒す術(=究極召喚)を得るための召喚士の旅の最終目的地が自分の故郷、ザナルカンドであると知らされた彼は、ユウナのガードとしてザナルカンドを目指すことを決意する。

楽天的で疑うことを知らない性格から、ユウナや仲間達と共に『シン』を倒せば何事もうまくいくと信じていた。スピラという見知らぬ世界で孤独な境遇に置かれながらも明るく闊達に振る舞い、思い悩むユウナの背中を力強く後押ししていた。『シン』の正体が父ジェクトであると知ってもそれほど大きな衝撃は受けなかった。だが、ユウナが究極召喚を使うと『シン』を倒す代償に命を落とす運命にあること、そのことを仲間内で知らなかったのが自分だけだったことに大きな衝撃を受ける。ティーダは、究極召喚を使ったらユウナがどうなるかも知らなかったがゆえに、不用意な言葉でユウナを傷つけ追い込んでいたことを激しく後悔し、謝らなくてはいけないという思いから、グアド族に連れ去られたユウナを救出に向かう。飛空艇でユウナを捜索したところ、聖ベベル宮で花嫁衣装に身を包み、既に死者となっているグアド族の指導者シーモアと結婚式を挙げようとしていたユウナを発見。すぐに救出に向かう。

ユウナを救出したティーダ達は、一度は罠に落ちて捕らえられるがどうにか脱出。旅が進むにつれ、お互いに惹かれ合っていったティーダとユウナは、マカラーニャの森の「聖なる泉」で心を通わせ、口付けを交わす。ティーダと共に生きたいと願いながら、スピラの人々が抱くささやかな希望と召喚士への期待を裏切ることの出来ないユウナは、『シン』を倒す旅を続けることを決意。ティーダはユウナの望みを叶えることを約束し、一行はザナルカンドへの旅を再開する。

数々の苦難を乗り越えザナルカンドへ到着したティーダ達を待っていたのは、ユウナの名前の元ともなっている伝説の召喚士ユウナレスカだった。彼女は歴史上初めて『シン』を倒した人物であった。彼女の口から『シン』を倒す唯一にして絶対的な方法とされる「究極召喚」の正体を告げられるが、それはその召喚士が最も信頼するガードを究極召喚獣に変えるというものであり、『シン』を倒してもその究極召喚獣が新たな『シン』に生まれ変わってしまうため、究極召喚だけでは『シン』を完全には倒せないという事実であった。また、かつて悲壮な覚悟を決めたブラスカのため、アーロンから反対されながらも自らの身を犠牲にすることを選んだジェクトが、一人残されるアーロンにティーダを見守ってくれるよう依頼していたことも知る(この後に究極召喚の真実を知ったアーロンはユウナレスカに復讐の刃を向けるが、返り討ちに遭い重傷を負わされ息絶える。しかし、ジェクトとの約束を果たすべく死人となってスピラに留まり、『シン』に乗って夢のザナルカンドに渡りティーダの成長を見守っていた。)。『シン』の脅威と滅びの運命から逃れるべく戦う「召喚士」によって、スピラの人々は謙虚な信仰心を持つに至るとうそぶくユウナレスカと、『シン』を完全に消すことが旅の目的だったユウナ達は真っ向から対立。ユウナレスカを打倒し、究極召喚の道を閉ざした。

究極召喚なし、しかも復活させないように『シン』を倒す方法を模索する内、ティーダの前に「夢のザナルカンド」で出会った不思議な少年が現れる。彼の正体は召喚獣のもととなった「バハムートの祈り子」であり、「夢のザナルカンド」の正体を知る人物であった。その少年から、『シン』を完全に倒すには『シン』を形作るエボン=ジュ(ユウナレスカの父親)を倒す必要があるという情報を得るが、ティーダ自身が「夢のザナルカンド(物も人もすべて召喚によって作られた実在しない都市)」の住人であること、そして「夢のザナルカンド」を召喚しているエボン=ジュが消滅すれば、エボン=ジュと同じ1000年前のザナルカンド起源である祈り子達も夢を見つづけることをやめる、という事実もティーダに知らされる。それはすなわち、『シン』を倒せばティーダ自身も消滅するという残酷な現実を意味していた。「夢のザナルカンド」の人間であるジェクトが『シン』になってしまったのは祈り子たちにとっても衝撃的であり、この過ちを正すための人間として息子のティーダを選んだのであった。ティーダは当初は自分の消滅を怖がったが、次第に運命を受け入れて悩まなくなる。

自らに負わされた過酷な運命を誰にも語ることなく、『シン』(=ジェクト)との決戦に挑んだティーダは、戦いの中で父ジェクトと完全に和解する。そして、仲間達と共にそれまで幾度となく彼らの助けとなってきた召喚獣(の祈り子)達との悲しい戦いを経て、そして自分は消えることを仲間たちに告げてから、エボン=ジュとの最終決戦に挑む。こうしてエボン=ジュは消滅し、『シン』は完全に倒された。戦いの後、飛空艇上でティーダの体が透け始める。ティーダの消滅を薄々感づいていたユウナと事情を知らない仲間達の目の前で、彼は飛空艇から飛び降り、ブラスカ、アーロン、そして父ジェクトと再会。父とタッチを交わしたところで彼の物語は終わり、以後は行方不明となってしまう。エンディングのラストシーンではティーダが海中にて泳ぐシーンがあるが、これは「全て終わった・お疲れ様」ということを現している[4]。続編X-2の隠しエンディングではこのシーンの続きが描かれ、海面に浮上した先がビサイド島の海岸であり、生き返ったティーダとユウナが再会するハッピーエンドとなっている。

ファイナルファンタジーX-2

ティーダが行方不明になった後、リュックが持って来たスフィアにティーダそっくりの青年が映っていたことから、ユウナはリュックが所属しているスフィアハンター集団である「カモメ団」に入ることを決意する。

スピラの住人にはユウナに同行していたティーダを覚えている者もおり、ユウナが成長していく物語の中で重要な役割を果たす。

条件を満たすと隠しエンディングでユウナと再会する。ユウナの変わりように驚きつつも、再び会えたことを喜び、「ただいま」の挨拶を交わし抱き締め合う。

なお、ミニゲーム「ブリッツボール」で、「エイブスエース」の名でザナルカンド・エイブスに所属する選手として登場する(その際のステータスは、シュート値がMAXの99であるなど、正に最強を誇る。さらに、前作で登場したジェクトシュートの進化版として、ジェクトシュート2も使いこなす)。インターナショナル版では「クリーチャークリエイト」のクリーチャーとしても登場する。その際の名前は「????」となっている。勝てば仲間にすることが可能だが、戦うまでの条件が非常に厳しい。また仲間にしても操作することはできず、自動的に攻撃する。

その他に登場する作品

脚注

  1. ^ 『ファイナルファンタジーXアルティマニアオメガ』によれば、ブリッツボールにプロデビューしたのは一年前であり、すぐにエースになったことからも、かなりの資質と素質を持っていたことが分かる。
  2. ^ スフィアに残された過去の映像で、ユウナレスカに敗北したのを見て、アーロンが死人であることを理解するなど
  3. ^ 正式な名称は「ジェクトシュート3号」。3号である理由は、3号と言っていおけばファンは1号や2号もあると勝手に期待するので、試合を見に来るようになるとジェクトが見越したためであり、実際に1号や2号があるわけではない。
  4. ^ 『ファイナルファンタジーX アルティマニアΩ』

関連項目