ガイドランナー
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ガイドランナー(英: guide runner)とは、ブラインドマラソンなどの視覚障害者の陸上競技において、ロープや声などを用いて選手を誘導するランナーである。伴走者。
概要
視覚障害を持つランナーと一緒に走り、スタートからゴールまで誘導する。1メートル程度のロープを輪状に結んだもの(ガイドロープ)を選手と伴走者がそれぞれ持ち、声で方向や周囲の状況などを伝える[1]。選手を引っ張ったり、選手より極端に前を走ったりするなど、速く走るための援助を行っていると判断された場合は、失格となる[2]。ただし、給水などの補給の受け取りを助ける行為は、助力とみなされない[3]。
伴走者は原則1人であるが、長距離種目の場合は、あらかじめ定められた地点で別の伴走者と交代することもできる[3]。パラリンピックなどでは、同一の伴走者が途中交代することなく3位以内に入賞すると、選手とともにメダルが授与される[2]。障害者スポーツでは障害の程度によってクラス分けがされており、各クラスで伴走の可否などの規定が異なるため、競技規則に従い競技に参加することが求められる[3][4]。
その他の競技における視覚ガイド
- ブラインドアルペンスキーなどのスキー競技では「ガイドスキーヤー」と呼ばれる。スキー競技では両手にストックを持つため、ロープは使わず声のみでガイドする[5]。
- 走り幅跳びなどの跳躍競技、砲丸投げなどの投擲競技では、「コーラー」と呼ばれるガイドが高さやタイミング、方向などを声や手拍子で伝える[6]。
- ブラインドゴルフでは、「ガイドキャディ」と呼ばれる補助員が、ショットの方向や残り距離などを伝えてサポートする[7]。
ガイドランナーが登場する作品
脚注
- ^ “伴走ガイド(基礎編)”. 日本ブラインドマラソン協会. 2022年3月8日閲覧。
- ^ a b “メダルを狙っているのに、全速力でゴールしてはいけないランナーって?”. パラサポWEB. 2022年3月8日閲覧。
- ^ a b c “競技規則について”. 日本ブラインドマラソン協会. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “伴走とは”. 日本ブラインドマラソン協会. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “ガイドスキーヤー・藤田佑平さん 声で導く“雪道案内人” 目標は「30年までにメダル」”. スポニチAnnex. (2022年3月8日) 2022年3月8日閲覧。
- ^ “実はスゴイひと~知られざる伴走者の奮闘”. 読売新聞. (2016年9月8日) 2022年3月8日閲覧。
- ^ “ブラインドゴルフ競技規定”. 日本ブラインドゴルフ振興協会. 2022年3月8日閲覧。