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ルブラトキシン

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ルブラトキシン (rubratoxin) は Penicillium rubrum および Penicillium purpurogenum により産生されるマイコトキシンの一種であり、哺乳類に対して肝毒性を示すことが知られている[1]。古くからルブラトキシンAとBが知られていたが、2014年、Penicillium属の未記載種からのルブラトキシンCの単離が報告された [2]。ルブラトキシンはプロテインホスファターゼ2A (PP2A) の特異的な阻害剤としても知られ、特にルブラトキシンAのPP2A阻害活性はBに比べて100倍ほど強力であり、現在は研究試薬として用いられている [3]

動物実験

マウスを使用した動物実験で、ルブラトキシンBは脂肪肝を引き起こし脂肪肝において脂肪の蓄積を誘導するとの報告がある[4]

脚注

  1. ^ 日ノ下文彦「トリコテセンの毒性影響としての腎障害」『マイコトキシン』第53巻第2号、日本マイコトキシン学会、2003年7月、123-127頁、doi:10.2520/myco.53.123ISSN 02851466NAID 10026890569 
  2. ^ Chen, R. D.; Yan, Z.; Zou, J. H.; Wang, N.; Dai, J. G. "Rubratoxin C, a new nonadride derivative from an endophytic fungus Penicillium sp F-14" Chin. Chem. Lett. 2014, 25, 1308–1310. doi:10.1016/j.cclet.2014.03.040
  3. ^ Wada, S.; Uami, I.; Umezawa, Y.; Inoue, H.; Ohba, S.; Someno, T.; Kawada, M.; Ikeda, D. "Rubratoxin A specifically and potently inhibits protein phosphatase 2A and suppresses cancer metastasis" Cancer Sci. 2010, 101, 743-750. doi:10.1111/j.1349-7006.2009.01438.x
  4. ^ 岩下恵子, 長嶋等「ルブラトキシンBはマウス脂肪肝において脂肪の蓄積を誘導する」『マイコトキシン』第58巻第2号、マイコトキシン研究会、2008年7月、83-87頁、doi:10.2520/myco.58.83ISSN 02851466NAID 10021920454