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湖上にて

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湖上にて』(こじょうにて、Auf dem SeeD.543 作品92-2は、オーストリアの作曲家フランツ・シューベルト1817年3月に、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詩に作曲した歌曲である。

概要

  • ゲーテはこの美しい詩をスイスルツェルン湖、あるいはチューリヒ湖で書いたとされている。
  • 美しい自然の中で、ボートに乗りながら、過ぎ去った恋の思い出を、自然の中に昇華していくさまが美しく描かれている。
  • シューベルトも、変ホ長調6/8拍子の、波と戯れるボートを連想させる美しく、優雅な音楽をつけた。途中、同主短調であるハ短調を経過して、2/4拍子の第2部に入る。途中の転調も、若いころの作品ながら、のちの円熟した彼の作風を示している、ゲーテ歌曲の中でもひと際美しく輝く傑作のひとつである。

原詩全文

Auf dem See

Johann Wolfgang von Goethe


Und frische Nahrung, neuer Blut
saug' ich aus freier Welt;
Wie ist Natur so hold und gut,
die mich am Busen hält!
Die Welle wieget unsern Kahn
im Rudertakt hinauf,
und Berge, wolkig himmelan,
begegnen unserm Lauf.


Aug', mein Aug', was sinkst du nieder?
Goldne Träume, kommt ihr wieder?
Weg, du Traum! so gold du bist;
hier auch Lieb' und Leben ist.


Auf der Welle blinken
tausend schwebende Sterne,
weiche Nebel trinken
rings die türmende Ferne;
Morgenwind umflügelt
die beschattete Bucht,
und im See bespiegelt
sich die reifende Frucht.

外部リンク