詩編121

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詩編』のヘブライ語巻物

詩編121(しへんひゃくにじゅういち、または詩篇121篇正教会訳で第百二十聖詠)は『旧約聖書』(ユダヤ教聖書)の『詩編』の第121目の詩で、ユダヤ人エルサレムへ巡礼に向かう際に歌った「都に上る歌」(Songs of Ascents)詩編120~134の中でおそらく一番知られている。

日本語では、本文は「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。」(新共同訳聖書)、「私は山に向かって目を上げる。」(新改訳聖書)、「我目を挙げて山を望む。」(聖詠経)で始まる。

テーマ[編集]

この詩は、ユダヤ人エルサレムへ巡礼ににむっかう際に歌った「都に上る歌」(Songs of Ascents、詩編120~134)のひとつである。[1] [2]

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詩は8節よりなっている。

    1. 【都に上る歌。】目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。
    2. わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。
    3. どうか、主があなたを助けて/足がよろめかないようにし/まどろむことなく見守ってくださるように。
    4. 見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。
    5. 主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。
    6. 昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない。
    7. 主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。
    8. あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。
    (以上、新共同訳聖書から)

    1. 私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。
    2. 私の助けは、天地を造られた主から来る。
    3. 主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。
    4. 見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない。
    5. 主は、あなたを守る方。主は、あなたの右の手をおおう陰。
    6. 昼も、日が、あなたを打つことがなく、夜も、月が、あなたを打つことはない。
    7. 主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、あなたのいのちを守られる。
    8. 主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。
    (以上、新改訳聖書から)

    1. 登上の歌 我目を挙げて山を望む、我が助けは彼處より来たらん。
    2. 我が助けは天地を造りし主より来る。
    3. 彼は爾の足に躓くを許さざらん、爾を守る者は眠らざらん。
    4. イズライリを守る者は眠らず、寝(ね)ず。
    5. 主は爾を守る者なり、主は爾の右の手の庇いなり。
    6. 晝に日は爾を傷めざらん、夜に月も亦然り。
    7. 主は爾を諸々の禍いより守らん。
    8. 主は爾の出入を守りて世々に至らん。
    (以上、聖詠経:第十八「カフィズマ」[3]の第百二十聖詠)

その他[編集]

この詩はユダヤ教、カトリック、プロテスタント教会、正教会でよく使われている。また、様々に楽曲となっている。

フェリックス・メンデルスゾーンオラトリオエリヤ」の第28曲「山に向かいて目をあげよ」(Hebe deine Augen zu den Bergen)でこの詩句を用いている。

脚注[編集]

関連項目[編集]