スミソニアン協定

スミソニアン協定とは、1971年12月にワシントンのスミソニアン博物館で開かれた10カ国蔵相会議で決定した協定のこと。スミソニアン協定が有効である状態をスミソニアン体制と呼び、1973年まで継続した。

スミソニアン協定が結ばれた背景には、1971年8月に米国が米ドルの金との交換性を停止したことによるブレトンウッズ体制の崩壊がある。しかし、協定締結後もアメリカの貿易赤字の拡大などが続き、固定相場制そのものへの信頼性が低下。1973年2月には日本が変動相場制に移行。続く、3月にはEC諸国も変動相場制に移行。ここにおいて、スミソニアン体制は完全に崩壊した。

協定の内容

• ドルと金との固定交換レート引き上げ
• ドルと各国通貨との交換レート改定
  • 日本円は、１ドル360円から308円へと16.8%切り上げられた。