「名もなき塀の中の王」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
16行目: 16行目:
| 主題歌 =
| 主題歌 =
| 撮影 = マイケル・マクドノー
| 撮影 = マイケル・マクドノー
| 編集 = ジェイク・ロバーツ<br/>ニック・エマーソン
| 編集 = [[ジェイク・ロバーツ (編集技師)|ジェイク・ロバーツ]]<br/>ニック・エマーソン
| 制作会社 =
| 制作会社 =
| 製作会社 =
| 製作会社 =

2017年9月4日 (月) 14:36時点における版

名もなき塀の中の王
Starred Up
監督 デヴィッド・マッケンジー
脚本 ジョナサン・アッセル
製作 ジリアン・ベリー
出演者 ジャック・オコンネル
ベン・メンデルソーン
ルパート・フレンド
撮影 マイケル・マクドノー
編集 ジェイク・ロバーツ
ニック・エマーソン
公開 イギリスの旗 2013年10月10日(ロンドン映画祭
イギリスの旗 2014年3月21日
上映時間 106分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
テンプレートを表示

名もなき塀の中の王』(なもなきへいのなかのおう、原題: Starred Up)は、2013年のイギリスの犯罪ドラマ映画である。監督をデヴィッド・マッケンジーが務め、主演をジャック・オコンネルが務めている。

あらすじ

エリック・ラブ(ジャック・オコンネル)が、その暴力性を問題視されて、少年院から成人刑務所へと移送されてくる。そこで彼は、幼い頃に生き別れた父親のネビル(ベン・メンデルソーン)と再会する。終身刑で収監されているネビルは「ここで生き残りたければ目立つな」とエリックに助言するが、エリックは耳を貸そうとしない。

エリックは、カウンセラーのオリバー・バーマー(ルパート・フレンド)が開くグループ・セラピーに参加する。はじめは反抗的な態度をとるエリックであったが、しだいに他の囚人たちと打ち解けていく。グループ・セラピーのセッションの中で、エリックは自らの過去を語る。母親を早くに亡くして施設に入れられた彼は、施設の職員から性的虐待を受けたのだという。

ネビルがグループ・セラピーのセッションを訪ねてくる。エリックとネビルは心を通わせることができず、口論を始める。その場にいた他の囚人たちが2人のあいだに入って喧嘩を止めるが、エリックとネビルは懲罰房に入れられる。この1件で刑務所長たちの対応に業を煮やしたオリバーは辞職し、刑務所を去っていく。

ネビルは、囚人たちの頂点に君臨するデニス・スペンサー(ピーター・フェルディナンド)の独房を訪れる。デニスと会話を交わす中で、ネビルは、エリックの命が危険にさらされていることを知る。ネビルはデニスを殺害し、エリックのもとへ向かう。

懲罰房にいたエリックは、副刑務所長ヘインズ(サム・スプルエル)と看守たちの襲撃を受ける。ヘインズたちはエリックの首に縄をかけて、彼を天井から吊るす。そこへネビルが駆けつけて、看守たちを撃退する。ネビルはヘインズに縄を切らせ、エリックを胸元に抱く。やがて意識を取り戻したエリックは、ネビルの腕のなかで泣き崩れる。

ネビルがデニス殺害の罪で移送されようとしているところに、ネビルを見送るため、エリックが現れる。後ろ手に手錠をかけられている2人は、抱擁する代わりに顔を寄せ合う。ネビルは「お前の父親であることを誇りに思う」と告げると、看守たちに連れられて、その場をあとにする。エリックは、遠ざかっていくネビルの背中を無言で見つめるのであった。

キャスト

  • ジャック・オコンネル - エリック・ラブ
  • ベン・メンデルソーン - ネビル・ラブ
  • ルパート・フレンド - オリバー・バーマー
  • サム・スプルエル - 副刑務所長ヘインズ
  • アンソニー・ウェルシュ - ハッサン
  • デヴィッド・アジャラ - タイロン
  • ピーター・フェルディナンド - デニス・スペンサー
  • ガーシュウィン・ユスターシュ・Jr. - デス
  • アシュレー・チン - ライアン
  • ラファエル・ソウォル - ジャゴ
  • ジリー・ギルクリスト - 看守主任スコット
  • トミー・マクドネル - 看守セルフ
  • フレデリック・シュミット - 看守ジェントリー

上映

2013年10月10日、ロンドン映画祭にて上映された[1]。イギリスでは2014年3月21日に一般公開された[2]

評価

Metacriticでは、26件の批評家レヴューで平均値は81点だった[3]Rotten Tomatoesでは、105件の批評家レヴューで平均値は7.9点、支持率は99%だった[4]

The Hollywood Reporter』のトッド・マッカーシーは、「今から数年後、本作は、ジャック・オコンネルという新たなスターの到来を告げた作品として記憶されているであろう」と述べて、本作におけるオコンネルの演技を称賛した[5]

脚注

  1. ^ Toronto: UTA Signs ‘Starred Up’ Scottish Helmer David Mackenzie”. Deadline (2013年9月20日). 2016年9月23日閲覧。
  2. ^ New Starred Up Trailer Thumps In”. Empire (2014年1月24日). 2016年9月23日閲覧。
  3. ^ Starred Up”. Metacritic. CBS Interactive. 2016年9月23日閲覧。
  4. ^ Starred Up”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2016年9月23日閲覧。
  5. ^ McCarthy, Todd (2013年9月1日). “Starred Up: Telluride Review”. The Hollywood Reporter. 2016年9月23日閲覧。

外部リンク