「感度と特異度」の版間の差分
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なお、検査に限らず、「Bという症状は、Aという疾患に'''特異的'''だ(特異度が高い)」という言い方をすることが可能である。この場合の意味は、「Bという症状があれば、Aという病気がないのに誤ってAであると診断してしまう可能性が低い」という意味、すなわち「Bという症状があればAを強く疑ってよい」という意味で使われることが多く、逆に言えば「Bという症状がないからAという病気はない可能性が高い」と言っているわけではない。厳密にはこのような文脈で言う特異度とは'''陽性予測度'''であり、こういう文脈で使われる特異性・特異度は、検査における特異度の概念とは異なっている。 |
なお、検査に限らず、「Bという症状は、Aという疾患に'''特異的'''だ(特異度が高い)」という言い方をすることが可能である。この場合の意味は、「Bという症状があれば、Aという病気がないのに誤ってAであると診断してしまう可能性が低い」という意味、すなわち「Bという症状があればAを強く疑ってよい」という意味で使われることが多く、逆に言えば「Bという症状がないからAという病気はない可能性が高い」と言っているわけではない。厳密にはこのような文脈で言う特異度とは'''陽性予測度'''であり、こういう文脈で使われる特異性・特異度は、検査における特異度の概念とは異なっている。 |
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一般的には、感度が高いと除外診断(rule out)に有用であり、特異度が高いと[[確定診断]]に有用である。 |
一般的には、感度が高いと除外診断(rule out)に有用であり、特異度が高いと[[確定診断]]に有用である。 |
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===参考=== |
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感度,特異度,陽性適中率,陰性適中率については,以下の表を参考にされたい. |
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{| class="wikitable" align="center" style="text-align:center; border:none; background:transparent;" |
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|colspan="2" rowspan="2" style="border:none;"| |
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|colspan="2" style="background:#eeeebb;"|'''真の状態<br />(生検などの詳細検査の結果で決定)''' |
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|style="background:#ffffcc;"|陽性 |
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|style="background:#ddddaa;"|陰性 |
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|rowspan="2" style="background:#bbeeee;"|'''検査<br />結果''' |
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|style="background:#aadddd;"|陰性 |
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|style="background:#eedddd;"|<span style="color:#cc0000;">'''偽陰性'''</span><br />(第Ⅰ種の過誤) |
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|style="background:#bbeebb;"|<span style="color:#006600;">'''真陰性'''</span> |
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|style="background:#aadddd;"|[[陰性適中率]] =<br />真陰性の数<div style="border-top:1px solid;"> 検査陰性の数</div> |
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|style="background:#ffffcc;"|[[感度]] =<br />真陽性の数<div style="border-top:1px solid;">本当に陽性の人の合計</div> |
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|style="background:#ddddaa;"|特異度 =<br />真陰性の数<div style="border-top:1px solid;">本当に陰性の人の合計</div> |
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==関連項目== |
==関連項目== |
2012年7月6日 (金) 00:52時点における版
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特異度(とくいど)とは、臨床検査の性格を決める指標の1つで、ある検査について「陰性のものを正しく陰性と判定する確率」として定義される値である。
概要
特異度が高い、とは、「陰性のものを正しく陰性と判定する可能性が高い」、あるいは「陰性のものを間違って陽性と判定する可能性が低い」という意味である。
対となる表現に感度(敏感度)があるが、特異度は感度との兼ね合いで決まるため、必ずしも特異度のひたすら高い検査が良いとは言えない。(この議論については感度参照)
なお、検査に限らず、「Bという症状は、Aという疾患に特異的だ(特異度が高い)」という言い方をすることが可能である。この場合の意味は、「Bという症状があれば、Aという病気がないのに誤ってAであると診断してしまう可能性が低い」という意味、すなわち「Bという症状があればAを強く疑ってよい」という意味で使われることが多く、逆に言えば「Bという症状がないからAという病気はない可能性が高い」と言っているわけではない。厳密にはこのような文脈で言う特異度とは陽性予測度であり、こういう文脈で使われる特異性・特異度は、検査における特異度の概念とは異なっている。 一般的には、感度が高いと除外診断(rule out)に有用であり、特異度が高いと確定診断に有用である。
参考
感度,特異度,陽性適中率,陰性適中率については,以下の表を参考にされたい.
真の状態 (生検などの詳細検査の結果で決定) | ||||
陽性 | 陰性 | |||
検査 結果 |
陽性 | 真陽性 | 偽陽性 (第Ⅱ種の過誤) |
陽性適中率 = 真陽性の数 検査陽性の数
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陰性 | 偽陰性 (第Ⅰ種の過誤) |
真陰性 | 陰性適中率 = 真陰性の数 検査陰性の数
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感度 = 真陽性の数 本当に陽性の人の合計
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特異度 = 真陰性の数 本当に陰性の人の合計
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