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成魚の体長は約4cm。身体上半分の頭部から尾びれの付け根近くにかけてメタリックブルーのラインが入り、下半分は全体が赤色となる。
成魚の体長は約4cm。身体上半分の頭部から尾びれの付け根近くにかけてメタリックブルーのラインが入り、下半分は全体が赤色となる。


[[ネオンテトラ (熱帯魚)|ネオンテトラ]]に酷似した容姿であり、相違点は下腹部全体が赤く青帯より面積が広いことと、ネオンテトラに比べてやや大柄である点のみ(ネオンテトラは本種より1cmほど小さい)で、当初はネオンテトラの[[亜種]]または一部変種と考えられていたが、[[1956年]]に正式に別種として区別された。
[[ネオンテトラ (熱帯魚)|ネオンテトラ]]に酷似した容姿であり、相違点は下腹部全体が赤く青帯より面積が広いことと、ネオンテトラに比べてやや大柄である点ネオンテトラは本種より1cmほど小さい)のみで、当初はネオンテトラの[[亜種]]または一部変種と考えられていたが、[[1956年]]に正式に別種として区別された。


== 飼育 ==
== 飼育 ==
性格は比較的穏和であり、他魚ともさほどトラブルを起こすことはないため、混泳に適する。また、群れることを好むため飼育では群泳させたほうが、魚のストレス解消にも見た目にも良い、本来カラシン目の魚は雑食性であり、群れの数が多いと、時として小さなサイズの他種や小型のエビなど突然集団で襲撃することもあるので、混泳水槽では同居させる種や数の比率に若干の注意を要する。
性格は比較的穏和であり、他魚ともさほどトラブルを起こすことはないため、混泳に適する。また、群れることを好むため飼育では群泳させたほうが、魚のストレス解消にも見た目にも良い。ただし、本来カラシン目の魚は[[雑食性]]であり、群れの数が多いと、時として小さなサイズの他種や小型の[[エビ]]など突然集団で襲撃することもあるので、混泳水槽では同居させる種や数の比率に若干の注意を要する。


弱酸性の水質を好み、人工飼料でも問題なく育つなど、ネオンテトラや[[グローライトテトラ]]などと飼い方はおなじで、ネオンテトラより赤みが強く飼育が容易であるため、[[淡水]][[熱帯魚]]の入門種とされ[[季節]]を問わず、比較的廉価で入手可能な熱帯魚である。[[繁殖]]は難しい。
[[弱酸性]]の水質を好み、人工飼料でも問題なく育つなど、ネオンテトラや[[グローライトテトラ]]などと飼い方はおなじで、ネオンテトラより赤みが強く飼育が容易であるため、[[淡水]][[熱帯魚]]の入門種とされ[[季節]]を問わず、比較的廉価で入手可能な熱帯魚である。[[繁殖]]は難しい。


改良品種として作出されたアルビノ個体が存在する。(アルビノテトラ)また、体に寄生したバクテリアの作用によって体が金属質の光沢を帯びる「プラチナカージナルテトラ」と呼ばれるものが存在する。カラシンの仲間の多くと[[デルモゲニー]](こちらは多数のプラチナ固体が一般に販売される)と呼ばれる東南アジア産の淡水性の[[サヨリ]]の仲間にこのような変異を起こした個体が見られる。
改良品種として作出された[[アルビノ]]個体が存在する。(アルビノテトラ)また、体に寄生した[[バクテリア]]の作用によって体が金属質の光沢を帯びる「プラチナカージナルテトラ」と呼ばれるものが存在する。カラシンの仲間の多くと[[デルモゲニー]]こちらは多数のプラチナ固体が一般に販売されると呼ばれる[[東南アジア]]産の淡水性の[[サヨリ]]の仲間にこのような変異を起こした個体が見られる。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2012年5月5日 (土) 04:56時点における版

カージナルテトラ
カージナルテトラ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: カラシン目 Characiformes
: カラシン科 Characidae
: Paracheirodon
: カージナルテトラ
P.axelrodi
学名
Paracheirodon axelrodi
(Schultz, 1956)
英名
Cardinal tetra
正面から見たカージナルテトラ

カージナルテトラ、カーディナルテトラ(学名Paracheirodon axelrodi)は、カラシン目カラシン科熱帯魚アマゾン川上流域に分布する。

形態

成魚の体長は約4cm。身体上半分の頭部から尾びれの付け根近くにかけてメタリックブルーのラインが入り、下半分は全体が赤色となる。

ネオンテトラに酷似した容姿であり、相違点は下腹部全体が赤く青帯より面積が広いことと、ネオンテトラに比べてやや大柄である点(ネオンテトラは本種より1cmほど小さい)のみで、当初はネオンテトラの亜種または一部変種と考えられていたが、1956年に正式に別種として区別された。

飼育

性格は比較的穏和であり、他魚ともさほどトラブルを起こすことはないため、混泳に適する。また、群れることを好むため飼育では群泳させたほうが、魚のストレス解消にも見た目にも良い。ただし、本来カラシン目の魚は雑食性であり、群れの数が多いと、時として小さなサイズの他種や小型のエビなどを突然集団で襲撃することもあるので、混泳水槽では同居させる種や数の比率に若干の注意を要する。

弱酸性の水質を好み、人工飼料でも問題なく育つなど、ネオンテトラやグローライトテトラなどと飼い方はおなじで、ネオンテトラより赤みが強く飼育が容易であるため、淡水熱帯魚の入門種とされ季節を問わず、比較的廉価で入手可能な熱帯魚である。繁殖は難しい。

改良品種として作出されたアルビノ個体が存在する。(アルビノテトラ)また、体に寄生したバクテリアの作用によって体が金属質の光沢を帯びる「プラチナカージナルテトラ」と呼ばれるものが存在する。カラシンの仲間の多くとデルモゲニー(こちらは多数のプラチナ固体が一般に販売される)と呼ばれる東南アジア産の淡水性のサヨリの仲間にこのような変異を起こした個体が見られる。

関連項目