「単体」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
調整 |
Yuki Konno (会話 | 投稿記録) 編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{otheruses|化学用語|位相幾何学の単体|単体 (数学) }} |
{{otheruses|化学用語|位相幾何学の単体|単体 (数学) }} |
||
'''単体'''(たんたい、simple substance)とは、 |
'''単体'''(たんたい、simple substance)とは、単一の[[元素]]からできている[[純物質]]のことである。[[水素]] (H<sub>2</sub>)、[[酸素]] (O<sub>2</sub>) などの[[二原子分子|等核二原子分子]]や、[[ナトリウム]] (Na)、[[金]] (Au) などの純金属が含まれる。これに対して、[[水]] (H<sub>2</sub>O) など2種類以上の元素からできている純物質は[[化合物]]という。 |
||
純物質とは一定の性質を示す物質であり、単に単一の元素からできているだけでは単体とは言えないこともある。たとえば[[ダイヤモンド]]と[[グラファイト]]とを混ぜたものは炭素原子のみでできているが単体ではなく、2種類の単体(この場合は炭素の[[同素体]])の[[混合物]]である。 |
|||
[[酸素]] (O<sub>2</sub>) と[[オゾン]] (O<sub>3</sub>)、あるいは赤[[リン]]と黄リンのように、同じ元素からできた単体であっても、異なる性質を示す場合がある。このような単体同士の関係を[[同素体]]という。たとえば、[[ダイヤモンド]]と[[グラファイト]]を混ぜ合わせた物質は、単一の[[炭素]][[原子]]からできているが、[[密度]]・[[融点]]・[[沸点]]などの[[物理学|物理]]的性質が一定にさだまらないので純物質ではなく(したがって単体でもなく)、2種類の単体([[炭素]]の同素体)の[[混合物]]である。 |
|||
[[水素]] (H<sub>2</sub>)、[[塩素]] (Cl<sub>2</sub>) などの[[二原子分子|等核二原子分子]]や[[ナトリウム]] (Na) や[[金]] (Au) などの純金属が単体の例である。 |
|||
また、[[酸素]] (O<sub>2</sub>) と[[オゾン]] (O<sub>3</sub>)、あるいは[[リン|赤リン]]と[[リン|黄リン]]のように、同じ元素からできた単体であっても異なる性質を持つ場合もある。このような関係の物質を特に[[同素体]]という。 |
|||
==関連項目== |
==関連項目== |
||
*[[化合物]] - 単体と反対に、2種類以上の元素からできている物質のこと。 |
*[[化合物]] - 単体とは反対に、2種類以上の元素からできている物質のこと。 |
||
*[[純物質]] |
*[[純物質]] |
||
*[[混合物]] |
*[[混合物]] |
2010年3月21日 (日) 14:27時点における版
単体(たんたい、simple substance)とは、単一の元素からできている純物質のことである。水素 (H2)、酸素 (O2) などの等核二原子分子や、ナトリウム (Na)、金 (Au) などの純金属が含まれる。これに対して、水 (H2O) など2種類以上の元素からできている純物質は化合物という。
酸素 (O2) とオゾン (O3)、あるいは赤リンと黄リンのように、同じ元素からできた単体であっても、異なる性質を示す場合がある。このような単体同士の関係を同素体という。たとえば、ダイヤモンドとグラファイトを混ぜ合わせた物質は、単一の炭素原子からできているが、密度・融点・沸点などの物理的性質が一定にさだまらないので純物質ではなく(したがって単体でもなく)、2種類の単体(炭素の同素体)の混合物である。