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2007年2月26日 (月) 16:02時点における版

ユリア・ドルシッラJulia Drusilla, 16年9月16日 - 38年6月10日)はローマ皇帝カリグラの妹。

ゲルマニクス大アグリッピナの娘で兄にネロ・カエサルドルスス・カエサルガイウス・カエサル(カリグラ)が、姉妹に小アグリッピナユリア・リウィッラがいる。

父ゲルマニクスは2代皇帝ティベリウスの弟大ドルスス小アントニアの息子で4代皇帝となるクラウディウスの兄に当たる。母大アグリッピナは初代皇帝アウグストゥスの娘ユリアマルクス・ウィプサニウス・アグリッパの娘であった。ゲルマニクスはティベリウスの養子となっていたので、父からは養子関係によって、母からは直接、アウグストゥスに連なっていた。

ドルシラは彼女の兄カリグラのお気に入りであり近親姦を行っているという噂がよくあった。2人が実際に何らかの性行為をしたかに関してははっきり分からないが、後の学者はカリグラの評判を落とすという目的のもとで彼女を売春婦にたとえた。彼の妹達との残虐な近親相姦についての噂はこの現象から生じたと考えられている。

彼女は38年に死んだが、カリグラは妹の死をひどく悲しみ彼女は女神であると宣言し、ウェヌスとして彼女を神格化した。さらに1年後、カリグラはカエソニアとの間に生まれた一人娘にユリア・ドルシッラの名前をつけている。

このカリグラの娘のユリア・ドルシッラはカリグラが暗殺された際に母カエソニアと共に殺害されている。