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#REDIRECT[[キンバリー]]
{{Infobox mine
| name = ビッグホール
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| alt = 部分的に水が溜まった巨大な穴
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| pushpin_map = South Africa
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| place = [[キンバリー]]
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| state/province = [[北ケープ州]]
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| type = 露天、地下坑道
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| opening year = 1871年
| active years = <!-- use only if inactive for a period of time-->
| closing year = 1914年
| owner = [[デビアス]]
| official website = <!-- {{URL|example.com}} -->
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'''ビッグホール'''({{Lang-en|Big Hole}}、{{lang-af|Groot Gat}})は[[南アフリカ共和国]]の[[キンバリー]]にある[[露天掘り]]の[[ダイヤモンド]]鉱坑。英語では {{En|Open Mine}}、{{En|Kimberley Mine}}、{{En|Tim Kuilmine}} とも呼ばれる<ref>{{cite web|title=Griekwastad Tourism Brochure|url=http://www.koekais.co.za/.cm4all/iproc.php/Griekwastad%20Tourism%20Brochure.pdf?cdp=a|publisher=Mary Moffat Museum|accessdate=2015-09-03}}</ref>。人力で掘られた穴としては世界最大と言われているが、異論もある<ref name="news24.com">http://www.news24.com/SouthAfrica/News/Big-Hole-loses-claim-to-fame-20050519</ref>。

== 歴史と規模 ==
ここで最初に発見された[[ダイヤモンド]]は、現在[[デビアス|デビアス社]]が所有するVooruitzigt農園のコールズバーグにいた「赤帽隊」(Red Cap Party) が1871年にコールズバーグ残丘で発見したものである。これをきっかけに採掘権の請求が殺到し、ここは「ニュー・ラッシュ」と呼ばれるようになり、次いで「キンバリー」と改称された<ref name="Roberts, Brian 1976">Roberts, Brian. 1976. ''Kimberley, turbulent city''. Cape Town: David Philip & Kimberley Historical Society</ref>。1871年の7月中旬から<ref name="Roberts, Brian 1976" />1914年にかけて、5万人の鉱夫が[[つるはし|ツルハシ]]と[[シャベル]]でこの穴を掘っていき<ref>{{cite book|last=Williams|first=Gardner F.|title=The diamond mines of South Africa|year=1904|publisher=B. F. Buck & company|location=New York|url=https://archive.org/stream/diamondminesofso01willrich#page/n303/mode/2up|page=199}}</ref>、2,720キログラム(6千[[ポンド (質量)|ポンド]]、1,360万[[カラット]]分)のダイヤモンドが産出された。ビッグホールの表面積は17ヘクタールで、幅463メートルある。この穴は深さ240メートルまで掘り進められたが、その後に瓦礫で部分的に埋まってしまい、215メートルの深さになった。それからさらに水が40メートルの深さまで溜まり、外見上、穴の深さは175メートルになった。露天掘りがあまりに危険かつ非効率的になってからは、キンバリー鉱山では[[キンバーライト]]の坑道が[[セシル・ローズ]]のデビアス社によって地下1,097メートルに掘られた<ref name="showcaves">[http://www.showcaves.com/english/za/mines/Kimberley.html Show mines of South Africa: Kimberley Mine - Big Hole] ur poes</ref>。

現在、ビッグホールの[[世界遺産]]登録を目指す運動が進められている<ref>[http://www.news24.com/News24/South_Africa/News/0,,2-7-1442_1710296,00.html Bid to plug Big Hole worldwide, News24]</ref>。

== 掘削 ==
採掘が始まった翌年の1872年には、野営する採掘者は5万人ほどに増えていた。採掘が進むにつれ、多くの男たちが事故で命を落とした。非衛生的な環境、水や新鮮な野菜の欠乏、そして夏季の過酷な暑さも彼らを痛めつけた。1888年3月13日に、種々の鉱坑のリーダーたちは各々が別個に進めていた採掘を一つの大きな鉱坑にまとめ、デビアス統合鉱山会社 (De Beers Consolidated Mines Limited) という大会社とすることに決め、[[セシル・ローズ]]、{{仮リンク|アールフレイト・バイト|en|Alfred Beit}}、{{仮リンク|バーニ・バーナートウ|en|Barney Barnato}}らがそれを統括した。この大会社はビッグホールを掘り続け、その深さは215メートル、表面積は17ヘクタール、周囲の長さ1.6キロメートルに達した。最終的に2,200万トンの土砂が掘り出され、3,000キログラムのダイヤモンドが見つかり、1914年8月14日を以って閉山した頃には、この穴は世界最大の手掘り穴として知られるようになっていた。ちなみに2005年にある研究者が鉱山の記録を再検証したところ、同じく南アフリカにあるヤーゲルスフォンテーンとブルトフォンテーンのダイヤモンド鉱山の方が手掘りされた部分としては深さおよび/あるいは量で上回ることが分かったという<ref name="news24.com" />。{{要出典範囲|date=2020-08|他にもより大きな掘削鉱山は存在するが、それらは人力よりは掘削機械を使って掘られたものである}}。

== 鉱山博物館 ==
[[Image:BigHole Cocopan.JPG|thumb|穴の傍にある看板。「キンバリー鉱山から掘り出されたダイヤモンドを全て集めたとしたら、この手押し車3台分になります」と書いてある。]]
鉱山の操業は1914年に終了したが、この露天の穴はキンバリーを訪れた人々の興味を惹きつけ、1960年代までには古い建物や種々の記念品といったキンバリーの成り立ちに関する遺物のコレクションが整理され、公式の[[博物館]]が作られ、観光名所となった。1965年にデビアスはバジル・ハンフリーズを博物館の顧問に迎え、博物館を大規模に改修し、キンバリー黎明期の街並みや[[ジオラマ]]の屋外展示、鉱山技術や運搬に関する展示を行うようになった。それはキンバリーの百周年にあたる1971年に正式に開館した。鉱山博物館はその後も何度か改修された。2002年から2005年にかけてデビアスは5,000万[[ランド (通貨)|ランド]]を投じてビッグホールを世界クラスの観光施設として開発したが、その背景には「キンバリーの人々にとっての永遠の遺産」を作り上げるという理念があった。「ダイヤモンドと運命」というテーマを入念に形にした新しい施設「ザ・ビッグホール・キンバリー」は、ビッグホールを訪れる観光客を倍増させると期待されている<ref>[http://www.thebighole.co.za/ The Big Hole Kimberley - Diamonds and Destiny]</ref><ref>[http://wiredspace.wits.ac.za/bitstream/handle/10539/171/dissertation.pdf?sequence=2 Re-envisioning the Kimberley Mine Museum:De Beers’ Big Hole Project]</ref>。

== 関連項目 ==
* [[ウダーチナヤ・パイプ]]
* [[ミール鉱山]]

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Big Hole mine}}
*[http://www.thebighole.co.za/ Official web site]
*[https://web.archive.org/web/20100114065009/http://www.sastay.co.za/northern-cape-attractions/the-big-hole.html Big Hole Accommodation on sastay.co.za]
*[http://wiredspace.wits.ac.za/bitstream/handle/10539/171/dissertation.pdf?sequence=2 Re-envisioning the Kimberley Mine Museum:De Beers’ Big Hole Project]
*[https://cfrivero.wordpress.com/2013/04/04/las-primeras-fotografias-de-kimberley-mine/ The first photographs of Kimberley mine]

{{DEFAULTSORT:ひつくほおる}}
[[Category:南アフリカ共和国の観光地]]
[[Category:ダイヤモンド鉱山]]
[[Category:北ケープ州]]
[[Category:南アフリカ共和国の地形]]
[[Category:鉱業史]]
[[Category:南アフリカ共和国の博物館]]
[[Category:鉱業博物館]]
[[Category:南アフリカ共和国の歴史]]

2021年4月12日 (月) 01:33時点における版

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