ロケットストーブ

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典型的な可搬型ロケットストーブ

ロケットストーブRocket Stove )とは、ロケットのようにゴォーっと音を立て、勢いよく炎が燃え上がるストーブのことをいい、薪ストーブなどのストーブと違い燃焼室がないストーブである。チューブ(筒)の中で火を燃やし二次燃焼により煙までも燃やし尽くしてしまうので、煙がほとんど出ない点が特徴的である。

小型でコンパクトなので手軽に持ち運びができるため、キャンプ、アウトドア、バーベキューなど屋外で重宝されるストーブとして多くのユーザーに使われている。

また、簡単に火が起こせる上に着火スピードが抜群にはやく、火の勢いが強いのでいろいろな調理もすることが可能である。

使用方法

ロケットストーブの概略図:1 - 燃料(薪)の投入口、2 - 空気取り入れ口、灰かき出し口、3 - 一次燃焼トンネル、4 - 第二燃焼:断熱効果により高温になり強い上昇気流が生じる、5 - 天板、6 - 排気煙突

ロケットストーブを使って火を起こしたら、肉や魚を焼いたりといろいろな火遊びをすることができる。山や林などで拾ってきた枝、松ぼっくり、落ち葉、竹などを火の焚口に入れてガスバーナーで着火するだけで簡単に火がつく。しかも、ドラフト効果で勢いよく火が燃え上がり、煮炊きも可能なのでカレーやシチュー、鍋なども調理することができる。

基本的にロケットストーブは屋外で使うストーブであるが、煙突を上手く組み込むことで屋内でも使うことができる。しかし、吸気と排気の構造のバランスが狂うと炎が逆流してきて煙が部屋に立ち込めるので注意が必要。

ホームセンターなどで煙突を購入してきて、煙突の長さを調整すると上手く吸気と排気の構造のバランスを調整できる。

ロケットストーブの種類とユーザー

世の中にはロケットストーブを自作している人も多く、いろいろなロケットストーブが存在している。ベーシックなロケットストーブはペール缶や一斗缶を使ったストーブである。その他、大型なモノだとドラム缶を使用したりもする。

ロケットストーブを自作している人の多くは自分で溶接技術を持っていたり、DIYなども好きな人が多い。また、アウトドア好きでキャンプに行ったり、屋外でバーベキュー、ソロキャンプなどを日常的にしている。