Wikipedia 1月9日の秀逸な記事

熊野那智大社拝殿。寺社の壮麗な社頭の維持には多額の費用を要する。
熊野那智大社拝殿。寺社の壮麗な社頭の維持には多額の費用を要する。

熊野三山本願所は、15世紀末以降における熊野三山熊野本宮熊野新宮熊野那智)の造営・修造のための勧進を担った組織の総称。

熊野三山を含めて、日本における古代から中世前半にかけての寺社の造営は、寺社領経営のような恒常的財源、幕府朝廷などからの一時的な造営料所の寄進、あるいは公権力からの臨時の保護によって行われていた。しかしながら、熊野三山では、これらの財源はすべて15世紀半ばまでに実効性を失った。……