ペントルーフ形燃焼室

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日産・VQ35DEエンジンシリンダーヘッド

エンジン設計において、ペンタエンジン(またはペンタヘッド)は、シリンダーあたり4つのバルブを使用するエンジンで一般的なシリンダー上部とバルブの配置である[1]。利点としては、空気燃料混合気の燃焼時間が速くなることがある[2]

設計と目的の両面でヘミ(半球)エンジン英語版に似ているが、半球状のシリンダーヘッドでは、より複雑なサブロッカー・アセンブリーを使用しなければ、2つのバルブしか使用できない。

4バルブのペンタエンジンは、フランスのプジョーが発明し[要出典]、1911年のインディアナポリス500レースで初めて使用された。

ペンタエンジン(ペントルーフ形燃焼室とも呼ばれる)は、今日、多くのメーカーがレース用エンジンと乗用車用エンジンの両方で、排気量に対して比較的高い馬力を出す4バルブシリンダーエンジンに使用している最も一般的な設計[要出典]である。

ペントルーフ(pent roof)は英語で「片流屋根英語版」を意味する。しかしながら、ペントルーフ形燃焼室の上部形状は切妻屋根形である。

出典[編集]

  1. ^ Tim Gilles (1 January 2014). Automotive Engines. Cengage Learning. p. 15. ISBN 978-1-305-17665-2. https://books.google.com/books?id=NIfaAgAAQBAJ&pg=PR11 
  2. ^ Tim Gilles (1 January 2014). Automotive Engines. Cengage Learning. p. 88. ISBN 978-1-305-17665-2. https://books.google.com/books?id=NIfaAgAAQBAJ&pg=PR88