ジャンテ・ロウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ジャンテ・ロウ英語: Law of Jante デンマーク語: Janteloven)、ヤンテの掟(ヤンテのおきて)とは、スカンディナヴィア諸国の人々がもつとされている集団力学の価値観[1]Dano-Norwegian語の作家、アクセル・サンデモーセ英語版による1933年の実話小説「自分の通った道を横切る逃亡者(A Fugitive Crosses His Tracks )」の中で唱えられた[1]。「Jante」とは作中に登場する架空の町の名前であり、ニュークビン・モースがモデルになっている[1]

彼らは「独善的な成功や目的達成」に対して批判的な意見を持っていることで知られ、スカンディナヴィア諸国の文化として深く根付いている。日本でいうわび・さびのようなものだが、こちらははっきりと明文化されている。

定義[編集]

ジャンテ・ロウは10カ条から成る[1]。ただしモットーはひとつで、あらゆる言葉を用いて「自分が特別であると、自分は私たち(ここでは「みんな」というニュアンスでweが使われている)より優れていると思うな」ということを述べている。

10カ条 [1]

  1. 自分を一角の人物だと思ってはならない
  2. 自分のことを、私たちよりも優れていると思い上がるな
  3. 自分のことを、私たちよりも頭がよいと思ってはならない
  4. 自分のことを、私たちと同じくらい価値があると想像し、自惚れに浸ってはならない
  5. 自分のことを、私たちよりも多くを知っていると思ってはならない
  6. 自分のことを、私たちよりも重要であると思ってはならない
  7. 自分のことを、大物だと思ってはならない
  8. 私たちの事を笑ってはならない
  9. 私たちの誰かが自分のことを気にかけていると思ってはならない
  10. 私たちに何かしら教えることができると思ってはならない

この10カ条は「ジャンテの盾」とも呼ばれる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 『限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』 KADOKAWA、2016-09-29 author=マイケル・ブース、120-121頁。ISBN 978-4041033890 

関連項目[編集]