高麗物

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高麗物(こうらいもの)とは、茶道具における中国製の「唐物」に対する朝鮮半島製品の総称。高麗時代(918年~1392年)の物に限らない[1]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 陶器全集刊行会, ed (1934). “繪高麗(えごーらい)”. 陶器大辭典. 寶雲舎. p. 415. https://books.google.co.jp/books?id=6ubW4jAihHgC&pg=PP567 2022年2月9日閲覧. "高麗は或る意味に於て朝鮮茶碗の總稱とも謂ふべく、古來茶人は分類不明なる朝鮮茶碗を單に高麗燒又は高麗物と稱して後世の批判を避くるを常とし、遠州時代に於てすら朝鮮茶碗の箱書に漠然高麗と認めてお茶を濁す者多かりしは自から其理由なきに非ず。" 
  2. ^ 陶器全集刊行会, ed (1934). “高麗茶碗”. 陶器大辭典. 寶雲舎. p. 509. https://books.google.co.jp/books?id=xBTYsvvSruQC&hl=ja&pg=PP675 2022年2月9日閲覧. "この茶碗に用ゐみたりしもの、また盡くは本来の茶碗にあらずして、筆洗、香爐、片口または酢つぎ、漬物入(鹽笥)、祭器などを茶碗に見立てたるもの多し。" 

外部リンク[編集]

  • 須藤 崇 (2020年6月18日). “唐物・高麗物・和物 - 公益財団法人 本間美術館 [山形県 酒田市]”. 2022年2月8日閲覧。 “高麗物は、朝鮮半島で焼かれた舶来品の総称です。室町時代後期には日本独自の精神性を重んじた侘びの茶風が広まると、唐物に替わって朝鮮半島で焼かれていた日常生活で使用する器が茶人たちによって見出され、和物とともに茶の湯で盛んに用いられるようになりました。高麗物は、素朴で飾り気のない姿が特徴です。”