電子殻

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電子殻(でんしかく、: Electron shell)は、原子構造の模型において、原子核を取り巻く電子軌道の集まりをいう。電子殻は主量子数 ごとに複数の層を構成しているとみなされ、エネルギー準位の低い方からK殻・L殻・M殻・N殻・O殻・P殻…と呼ばれている。電子殻それぞれに入ることのできる電子の数は 個に等しい。電子殻の下位にはさらに亜殻(electron subshell)があるとみなされている。

電子は、量子数の小さい電子殻から順に入ることになっている。このため電子殻の数は、元素によってそれぞれ異なり、元素の周期を決定する要素となる。それぞれの原子の最も外側の電子殻の電子を最外殻電子ともいい、希ガスを除きしばしば価電子の役割をする。

電子殻に収納可能な電子数
主量子数
n
電子数
2n2
K殻 1 2
L殻 2 8
M殻 3 18
N殻 4 32
O殻 5 50
P殻 6 72

その他

電子殻のアルファベットがKから始まるのは、発見当初はまだこれより小さい殻があると考えられていたため。 10個分の予約を確保し、11個目のKがあてられた。しかし、K殻よりも小さい殻は発見されなかった。

IGCSEでは2.8.8.8.8.8.8.....となっている。

関連項目