長沼真太郎

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長沼 真太郎(ながぬま しんたろう、1986年[1] - )は、日本実業家。北海道コンフェクトグループ代表取締役[2]。父はきのとや創業者の長沼昭夫

人物・経歴

北海道札幌市出身[2]北海道札幌南高等学校[1]慶應義塾大学商学部卒業[1]

就職活動時には父親同様に菓子店の経営を考えるも、成功までの段階を知るべく起業を前提とした就職先を考え、勝間和代へEメールで相談して「菓子店を将来開業したいなら菓子店へ就職するべき、寄り道する必要はない」とのアドバイスを得た後[1]、2010年に丸紅へ就職[2]。製菓ビジネスのシェアが高いこともあり丸紅を選択し菓子食品課にて海外製の食品の輸入業務に携わり、家業のきのとやの中国出店計画に注力するべく丸紅を退社するも菓子作りの技術不足や方針の相違により半年ほどで計画中止となる[1]

2011年にきのとやへ入社[2]、売上不振となっていた新千歳空港の支店「KINOTOYA 2」をチーズタルト専門店に転換し経営改善に成功し[1]、その後デコレーションケーキのインターネット販売サービス「Click On Cake」の展開を目的に子会社「COC」を設立[1]。配送トラブルに見舞われたことやチョコレートのカスタマイズ販売を開始するなど苦戦するも、ECサービスを行う中でITスタートアップへの思いが高まり2013年に再度上京[2]、「BAKE」を創業[1]

事務所マンションの1室をAirbnbで貸し出していた際に宿泊したアメリカ人ITエンジニアとともに開発した写真入りケーキ受注サービス「PICTCAKE」の成功の後、2014年に「焼きたてチーズタルト専門店 BAKE」1号店を新宿に開業させ成功を収め[1]、シュークリーム専門店「クロッカンシュー ザクザク」(2014年)、アップルパイ専門店「RINGO」(2016年)などを開発した。また、海外展開も加速させ11ヵ国以上にも出店。2017年にBAKE事業を売却[2]。18年にはBAKE会長から退く[3]

その後スタンフォード大学客員研究員を経て2020年に「ユートピアアグリカルチャー」社長の後[3]、2022年9月にきのとやの持株会社となる北海道コンフェクトグループ代表取締役[2]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i "ITスタートアップの考え方で洋菓子ビジネスにイノベーションを起こし、日本を代表する製菓企業を目指したい。" - Amaters Startup Review
  2. ^ a b c d e f g いんたびゅー 「きのとや」などグループ再編 長沼真太郎さん 北海道コンフェクトグループ代表取締役 ブランド化 世界を視野 - 北海道新聞2022年11月9日朝刊
  3. ^ a b 北海道コンフェクトグループ長沼真太郎社長 多様なブランドポートフォリオで世界に挑む - 財界さっぽろ2022年12月号

外部リンク