長楽寺 (中津川市)

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長楽寺
所在地 岐阜県中津川市阿木5866
位置 北緯35度23分30.1秒 東経137度28分50.7秒 / 北緯35.391694度 東経137.480750度 / 35.391694; 137.480750座標: 北緯35度23分30.1秒 東経137度28分50.7秒 / 北緯35.391694度 東経137.480750度 / 35.391694; 137.480750
山号 大通山
院号 普門院
宗派 天台宗
本尊 十一面観音菩薩
創建年 弘仁年間
開山 三諦上人覚祐
中興年 慶長年間
中興 真海
文化財 県指定天然記念物:長楽寺のイチョウ
法人番号 1200005009032 ウィキデータを編集
長楽寺の位置(岐阜県内)
長楽寺
長楽寺
長楽寺 (岐阜県)
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長楽寺(ちょうらくじ)は岐阜県中津川市阿木にある十一面観音菩薩を本尊とする天台宗の寺院で、山号は大通山、院号は普門院。岐阜県指定天然記念物のイチョウの木が所在する。

桜堂薬師の開山である三諦上人覚祐が同寺と同時期の弘仁年間に建立したと伝わる古刹。本尊の十一面観音菩薩行基による作と伝わる。当地における有力な寺院として大規模な伽藍を構え、梅本坊や左大坊などの十二の坊院があったといわれる。

天正2年(1574年)2月、恵那地方に侵攻した武田勝頼により火を掛けられて焼失。梵鐘も持ち去られた。爾来鐘のない寺となり現在に至っている。伝説によると、武田氏に襲撃された際に本尊の観音菩薩は川に投げ込まれたものの、自ら川を遡ってそれに抗ったという。焼失後の慶長年間に真海によって中興を果たすが、明治時代に入って廃仏毀釈運動により廃寺となる。その後、昭和17年(1932年)になり再興されている。

寺内にあるイチョウの木は樹齢800年を超える巨樹で、岐阜県の天然記念物に指定されている。ただし、中興前の長楽寺は現在とは別の位置に建てられていたため、寺史と直接の関連はない。

参考文献

  • 中津川市 『中津川市史』中巻II p1635 昭和63年