迷宮島
迷宮島(めいきゅうじま)は、1988年にアイレムが発売したパズルアクションゲーム。元はアーケード版が発表され、その後1990年6月29日、ファミコン用ソフトとして発売された。PCエンジン版も「迷宮島 Special」という名で移植され、1991年に発売予定だったのだが、ほぼ完成していたにも拘らず諸事情により発売中止となった。
本作の発売前のタイトルは『キックルキューブル』であった。そのため1988年に発売されたサウンドトラックCD『アール・タイプ〜アイレム・ゲーム・ミュージック』に収録されている本作の曲は、『キックルキューブル』の曲として表記されている。また、主人公の名前がキックルであるなど、多少の名残がある。
発売元のアイレムはその後ゲーム部門を細分化しアイレムソフトウェアエンジニアリングとなっている。
なお、以下の内容はファミコン版のものである。
ゲーム内容
ゲームの目的は、主人公キックルが魔王ノースを倒し、氷の世界に変えられてしまったゆめの国と国王、さらにその娘を取り戻すこと。
それぞれの面は、やさいの国(全17ステージ)、くだものの国(全17ステージ)、おかしの国(全16ステージ)、おもちゃの国(全17ステージ)に分かれている。
各ステージは海に囲まれた氷の島で、敵キャラクターを凍らせて氷にし、それを海に向かって蹴ることで陸地を作ることが出来る。 ステージ内にある宝袋を3つ取ることでクリアできる。
各国のステージを全部クリアするとボス戦へと突入する。ボス戦は基本的に、ボスキャラクターが繰り出す攻撃をかわし、それによって発生したアイテムを蹴って攻撃する。
プレイヤーは制限時間切れになるか、敵キャラクターに当たるか、滑ってくる氷に触れるとゲームオーバーとなる。
また全ステージをクリアするとスペシャルステージとして高難易度のステージが20ステージ用意されている。
操作方法
十字キー:キックルの移動
Aボタン:塀を作る(この塀は敵キャラクターや滑ってくる氷の足止めに使う)
Bボタン:冷気を噴く(冷気に触れた敵は凍る)
STARTボタン:ポーズ(ポーズしても、フロアはすべて見られるのでポーズ中にクリア方法を考えることが出来る)
SELECTボタン:自滅(手詰まりなどのときに自ら命を絶つ)
登場キャラクター
- キックル
- このゲームの主人公。見た目は子どもで、赤い耳あてをつけている。お母さんと平和に暮らしていたが、ゆめの国の危機を知り魔王ノースを倒す旅にでる。口から冷気を噴いて敵を凍らせることができる。クリア後にはミルひめと結ばれ、ゆめの国の王子となる。
- ミルひめ
- 魔王ノースにさらわれた国王の末娘で、おもちゃの国のお姫さま。ピンクのドレスを身にまとっている。クリア後には王国を救ったキックルと結ばれる。
- トイス国王
- 夢の国の国王。
- パンプひめ
- やさいの国のお姫さま。赤いドレスを身にまとっている。
- ルテアひめ
- くだものの国のお姫さま。南国風の衣装を身にまとっている。
- クリムひめ
- おかしの国のお姫さま。水色のドレスを身にまとっている。
ボスキャラクター
- 魔王ノース
- このゲームの最大の敵。おもちゃの国(4面)のボス。バケツをかぶった雪だるまの姿をしており、手に蛇の頭の飾りのついた杖をもっている。杖から大きな水色の玉を飛ばしてくる攻撃と、画面外へ消えた後にキックルの頭上へと落下する攻撃をしてくる。
- コケラ
- やさいの国(1面)のボス。左目に眼帯をつけたニワトリのような姿で、荒っぽい口調の持ち主。四つに分裂する大きな氷の塊を投げつけてくる。
- ピロロ
- くだものの国(2面)のボス。「~っピ」という独特の口調で話すピエロ。分裂するバウンドボールとクルクルと前転しながらジャンプする体当たりで攻撃する。
- カパン
- おかしの国(3面)のボス。河童の姿をしたボスでかなりの強者と恐れられている。分裂する甲羅を投げてくる他に、手足を甲羅に引っ込めて高速回転しながらステージ中を動き回る体当たり攻撃を仕掛けてくる。
ゲーム難易度
ゲームの難易度は子供向けなだけあり、序盤は簡単なものが多く、さほど考えることなくステージクリアできる。
しかし後半に進むにしたがってパズル要素が強くなり、難易度が上がってくる。
特に最終ステージのおもちゃの国やスペシャルステージは、パズル要素だけでなくアクション要素も強くなり、プレイヤーを操作しつつ、パズルを解かなくてはならない高難易度なステージが続く。