辻井潤一

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辻井 潤一(つじい じゅんいち、1949年 - )は、日本情報科学者計算言語学の分野において、日本を代表する研究者である。2008年現在、東京大学情報理工学系研究科教授、マンチェスター大学情報学研究科教授、英国国立テキストマイニングセンター(en:National Centre for Text Mining)所長。

概要

京都大学において、長尾真に師事し、助教授に着任した。この間、長尾真らと共著の論文で、情報処理学会の論文賞を3度受賞している。

特に機械翻訳システムの研究において多大な功績を為し、その業績から、1988年には日本IBM科学賞の第二回受賞者に選ばれた。同年、マンチェスター大教授に就任。

1995年からは東京大学の教授を務める。生命科学文献のテキストマイニングプロジェクトGENIAの業績により、2005年IBM Faculty Awardを受賞。

また、国際会議においても主導的な立場にあり、2004年アジア言語処理学会連合を設立し、その会長を務めた(2008年)。 2006年国際計算言語学会(en:Association for Computational Linguistics)の会長を務めた。 1992年より、国際言語処理委員会(en:international Committee on Computational Linguistics)の永久メンバー。

略歴

  • 1971年 - 京都大学工学部電子工学科を卒業
  • 1973年 - 同大学院修士課程を修了
  • 1973年 - 京都大学助手に就任
  • 1978年 - 京都大学より工学博士号を取得
  • 1979年 - 京都大学助教授に就任
  • 1988年 - マンチェスター大学計算言語学研究センター教授に就任
  • 1995年 - 東京大学教授に就任
  • 2005年 - マンチェスター大学教授に就任(東京大学と兼任)
  • 2011年 - 東京大学教授を退任
  • 2011年 - マイクロソフト・リサーチ・アジアの主席研究員(principal researcher)に就任

受賞歴