西光亭芝国

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西光亭 芝国(さいこうてい しばくに、生没年不詳)は、江戸時代後期の大坂浮世絵師

来歴

寿好堂よし国の門人。西光亭、桃花亭、清画堂、芝国、しば国、志葉国と号す。大坂両国橋に住んでいた。文政4年(1821年)から天保4年(1833年)に、主に役者絵を描いている。代表作として、文政4年(1821年)1月、大坂中座の芝居「傾城廓島台(さとのしまだい)」に取材した2枚続「三好長慶 松本幸四郎」と「塩長蔵 嵐橘三郎」があげられる。師のよし国も共に手がけた文政7年(1824年)版行の大首絵の羽子板の連作は秀逸である。しかし、残された作品は少ない。

作品

  • 「北畠主計頭・中村歌右衛門」 大錦2枚続の内 文政7年正月 角座 『適傾城花大矢数』より
  • 「百姓藤三実ハ佐々木高綱・中村歌右衛門 三浦之助・市川団蔵」 大錦2枚続 文政11年11月 角座 『鎌倉三代記』より
  • 「故人市川団蔵十七回忌追善狂言 平家女護島 丹左衛門元保・市川鰕十郎」 大判 早稲田大学演劇博物館所蔵
  • 「中村歌右衛門・中村松江・岩井半四郎・嵐・市川蝦十郎・あらし小六・岩井半四郎・中村歌右衛門・松本幸四郎・中村松江・中村歌右衛門・嵐小六・市川蝦十郎・坂東重太郎など」 大判 石川県立美術館所蔵
  • 「宮本無三四 中村歌右衛門」 大判 石川県立美術館所蔵

関連項目

参考文献