着陸復行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Panpulha (会話 | 投稿記録) による 2012年2月15日 (水) 00:54個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎進入復行: typo)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

着陸復行

着陸復行[1](ちゃくりくふっこう)とは、VFRIFRを問わず航空機が着陸もしくはそのための進入の継続を断念し、上昇体制に移ること。パイロットが自身の判断で行うことも、また、管制官が滑走路又は航空交通の状況等の事由により到着機の進入継続が安全でないと判断される場合に指示を行うこともある。ゴーアラウンド (Go-around) とも言う。「着陸復航」と記述されることもある。また、単に「復行」と言った場合には進入復行ではなく着陸復行を指すことが多い。

また、極端に接地点が奥にいってしまった為にそこから再上昇しても、タッチアンドゴーとは言わずに着陸復行になる。

進入復行

進入復行[2](しんにゅうふっこう)とは、計器飛行方式により進入中の航空機において、その侵入の継続を断念し、公示された進入復行方式、もしくは事前通報された進入復行方式にしたがって飛行する方法のこと。ミストアプローチ (Missed-Approach) ともいう。

進入復行経路(方式)は計器進入方式ごとに定められており、普通は 超短波全方向式無線標識 (VOR)距離測定装置 (DME) や、無指向性無線標識 (NDB) 上空などでの旋回待機(ホールド)で終了する。着陸のために再び進入するには、管制官の進入許可が必要。

計器進入方式による進入許可には、進入復行の許可が含まれる。

着陸復行、進入復行が行われる場合

着陸復行・進入復行は管制官の指示による場合と、パイロット自らの判断によって行われる場合がある。

  • 一定の高度(ディシジョン・ハイト)まで降下しても、視界不良で滑走路が見えない場合。
  • 背風(テイルウインド)または横風(クロスウインド)で、安全な着陸が見込めない場合。
  • 滑走路上に障害物や離陸機、先行着陸機との管制間隔を確保できないと判断した場合。

脚注、出典

  1. ^ 航空保安業務処理規定 第5管制業務処理規定 (III) - 2 - (3) による。
  2. ^ 航空保安業務処理規定 第5管制業務処理規定 (II) - 7 - (7)a による。

関連項目

外部リンク

着陸復行をとらえた動画: