目の隈
目の隈(めのくま、英称:Periorbital dark circles)とは、目(眼窩)の下にできることがある黒ずんだ部分である。遺伝とあざを含む多くの原因がある[1]。
原因
遺伝
ほとんどの場合、目の隈は皮膚を通して見ることができる血管によるものである。眼窩周囲の皮膚は最も薄い皮膚(他の部位の厚さ2mmと比べ約0.5 mm前後)で、皮膚が薄ければ薄いほど、目の隈はより暗く見える。
深い骨格を持つ人は、影によってクマを生じさせることもある。
アレルギー、喘息、およびアトピー性皮膚炎
目の周りをこすったり、ひっかくことによりクマを生じさせる。特に花粉症の場合は、その多発時期において、目の隈が表れる。ある種のアレルギーでも同様に目の下の部位が隈になる。
薬
血管を拡張させる薬が目の隈を引き起こす可能性がある。目の下の皮膚はとてもデリケートなので、血流量増加は皮膚を通して表れる。
貧血
ダイエット、またはバランスの取れていない食生活による栄養素の不足は、目の隈を引き起こす。鉄分の不足がまた、目の隈を引き起こす場合があると考えられている。
疲労
睡眠不足や過度の疲労は、目の隈を引き起こす可能性がある。
肝臓の問題
年齢
目の隈は、年齢と共により顕著になる可能性が高い。 人の皮膚は年を取るにつれて、コラーゲンが減少し、より薄くなる。
光と影
皮膚の色だけでだけではなく、顔面の凹凸による光と影により目立っている場合が多い。[3]
治療
ビタミンKとレチノールが含まれる眼科用クリームを適用することで役立つと考えられている。最近の研究では、これらの2つの成分を含むスキンクリームは多くの患者で有意に腫れや変色を減らすこと分かっている。何人かの皮膚科医は、皮膚の漂白剤のように機能するオイルフリーの保湿剤でしばしばヒドロキノンの治療を勧める。
出典・脚注
- ^ "What causes the dark circles that sometimes appear under my eyes?". Mayo Clinic women's healthsource 7 (6): 8. 2003. PMID 12838
- ^ Dr Sandra Cabot - The Liver Doctor
- ^ 目の下のクマ・たるみ撲滅委員会