独立新聞

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独立新聞독립신문)とは、1896年朝鮮国(李朝)で創刊された新聞。漢文を用いずハングルのみ(但し創刊時は英文記事も併せて掲載された)で書かれた初の新聞であった。[1]

ヨコ 22cm×タテ33cmのタブロイド判サイズの4面構成で、第1~3面まではハングルで第4面は英語で書かれていた。[2] 内容は1面には主に論説、2面には官報・外国通信・雑報、3面には物価・郵逓時間割り・広告などを載せた。4面《The Independent》は社説やローカル記事・官報などを英語で掲載した[2]

徐載弼開化派が力を合わせて創刊されたこの新聞は、独立協会の機関誌としての役割を果たしており、彼らが目指していた国政改革(立憲君主政への移行など)、教育の振興、工業育成、愛国心養成などの重要性を訴えた。徐載弼がアメリカ合衆国に逃れたのちは、尹致昊が主筆を受け継いだ。1899年に廃刊。

日韓併合後に上海大韓民国臨時政府が機関紙として発行していた「独立新聞」もあり、上記の「独立新聞」との違いに注意が必要である。


脚注

  1. ^ 崔基鎬 日韓併合の真実―韓国史家の証言 216ページ ISBN 4-828-41068-6
  2. ^ a b 獨立新聞 Yahoo!Korea 百科事典

参考資料


参考文献

  • 武田幸男編 『新版世界各国史2 朝鮮史』 山川出版社、2000年