牡丹亭
牡丹亭(ぼたんてい/ピンイン:mǔdāntíng)は、明代の劇作家湯顯祖の代表作。「牡丹亭還魂記」、「還魂記」ともいう。
概要
この節の加筆が望まれています。 |
登場人物
- 杜麗娘
- 柳夢梅
あらすじ
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
南宋初年(1227年頃)、柳春卿は、夢で美女が梅の木の下に立ち、私たちは御縁がございます、と話し掛けるのを聞き、名前を柳夢梅と改めた。
一方、杜宝の一人娘:杜麗娘は美貌で知られ、家庭教師:陳最良に詩経を習っていた。気晴らしのため侍女:春香とともに花園を訪れうたた寝をすると、夢の中で柳の枝を持った青年と出会い契りを交わす。杜麗娘は、夢の青年との恋煩いで衰弱し、自画像を残して死んでしまう。彼女の遺体は梅の木の下に葬られ、側には梅花庵が建てられた。冥土での審判により、杜麗娘は夢の中の青年を探すことが許された。
柳夢梅は科挙を受けるため都へ向かう途中、病気にかかり、陳最良の助けにより梅花庵で養生している時に、杜麗娘の自画像を見つける。部屋に絵を掛けて置くと、毎晩、杜麗娘が現れるようになり、柳春卿は彼女を愛するようになる。杜麗娘は柳夢梅に、実は自分はこの世の者ではないと打ち明け、再生の手助けを頼んだ。杜麗娘の墓を掘り返し、棺を開くと杜麗娘は生き返った。
二人は仮祝言をあげ、柳夢梅は都で科挙を受けた。柳夢梅は、杜宝から結婚の許しを得ようとするが、信用されず、墓を暴いた罪人として拷問を受ける。そこに、柳夢梅が科挙に合格したという知らせがきて、皇帝の裁きをあおぐことになった。その結果、晴れて二人は結ばれた。