清谷

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清谷(せいこく、生没年不詳)とは、江戸時代の京都の浮世絵師

来歴[編集]

師系・経歴不明。京都の人。作画期は文化の末から文政の初めにかけてとされ、合羽摺役者絵を描く。半身大首の役者絵を描き、他の合羽摺の絵師の作品とは特色を異にし、また画風は東洲斎写楽に似たところがあると『増訂浮世絵』は述べる。茶楽斎と号した絵師と同一人物であり、茶楽斎とは同じ京都の絵師有楽斎長秀の名に対抗したものであろうともいわれるが、『原色浮世絵大百科事典』では清谷と茶楽斎を別人としている。

作品[編集]

  • 「岩井風呂次介・中村歌蔵」 細判合羽摺 ※文化8年(1811年)頃
  • 「東国屋千太郎・榊山四郎太郎」 細判合羽摺 ※文化8年頃
  • 「太夫・叶珉子」 細判合羽摺 ※文化10年(1813年)
  • 「役者絵」(すがたづくし) 紙本着色60枚 鎌倉国宝館所蔵

参考文献[編集]

  • 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。199頁、135コマ目。
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年

関連項目[編集]