油壺
油壺(あぶらつぼ)とは、神奈川県三浦半島に存在する湾(油壷湾)とその付近(三浦市三崎町小網代の一部)を指す地名。古くから観光地や別荘地として有名。
由来
1516年新井城に籠もった三浦一族は北条早雲の大軍を相手に3年間にわたって奮戦するも、三浦道寸義同を始め将兵は討死に、残る者は油壺湾へ投身し、湾一面が血汐で染まりまるで油を流したような状態になったので後世「油壺」と言われるようになったとされる。また、湾内の水面が油を流したように静かだからという説もある。
旧跡・観光スポット・祭事・催事
ハイキングコースが整備され、荒井城址や三浦道寸義同の墓など三浦の歴史にふれることができる。5月最終の日曜日に、かつての三浦一族を偲び、道寸祭り(供養祭・笠懸)が行われる。また水族館や植物園などがあり、ヨットハーバーとしても利用されている。
施設等
- 京急油壺マリンパーク
- ホテル京急油壺 観潮荘
- シーボニアマリーナ
- 荒井浜海水浴場
- 横堀海水浴場
- 三浦道寸墓
- 東京大学三崎臨海実験所
- 東京大学地震研究所 地震地殻変動観測センター 油壺地殻変動観測所
- 国土地理院油壺験潮場
交通
このほか1963年以来、三崎観光により城ヶ島と油壺の間に定期観光船が運航されていたが、2007年12月15日をもって休航となった。座標: 北緯35度9分36.77秒 東経139度37分1.91秒 / 北緯35.1602139度 東経139.6171972度