出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水衡都尉(すいこうとい)は前漢の官職名。
前漢の武帝元鼎2年(紀元前115年)に置かれた。官秩は二千石(『漢書』百官公卿表上)。皇帝の所有する広大な山沢である「上林苑」、及び上林苑で行われる銭(五銖銭)の鋳造を所管した。
属官
属官には以下のものがあった(『漢書』百官公卿表上)。
- 上林
- 均輸
- 御羞
- 禁圃
- 輯濯
- 鍾官
- 技巧
- 六厩
- 弁銅
- 衡官
- 水司空
- 都水
- 農倉
- 甘泉
- 上林
- 都水
成帝の時に技巧、六厩は廃止された。王莽の時には改称して予虞と言った。後漢になると廃止され職務は少府が引き継いだ(『続漢書』百官志)。
参考文献
巻19下百官公卿表下
百官志三