水カビ病

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水カビ病(みずカビびょう、ミズカビ病)は、ミズカビ科真菌のミズカビ属(Saprolegnia)、ワタカビ属(Achlya)、アファノマイセス属(Aphanomyces)などの感染を原因とする魚類感染症の総称。原因菌によってミズカビ病、ワタカビ病、アファノマイセス病と呼ばれる。サケ科魚類に発生するものはSaprolegnia、熱帯魚などの淡水魚に発生するものはAchlyaまたはAphanomycesであることが多い[1]

外傷やほかの寄生虫によって傷ついた場所に菌がついて発症し、外観に綿毛状の菌糸体を形成、炎症を発生させる。治療にはマラカイトグリーンが有効であるが、2005年に食用の養殖魚への使用が出来なくなった[2]。観賞魚の治療薬としてはマラカイトグリーンの他にメチレンブルーなどが用いられる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 室賀清邦、江草周三『魚病学概論』恒星社厚生閣 72p
  2. ^ サケ科魚類卵の水カビ病予防技術農林水産研究情報総合案内(農林水産省)

参考文献[編集]

  • 室賀清邦、江草周三『魚病学概論』恒星社厚生閣