コンテンツにスキップ

桑実胚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。CarsracBot (会話 | 投稿記録) による 2011年11月6日 (日) 12:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.6.4) (ロボットによる 追加: nso:Morula)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

en:Blastulation:胞胚形成 、1 - en:Morula:桑実胚2 - en:blastula:胞胚
受精後の哺乳動物卵子分割の最初の段階。図表のz.p.は透明帯。p.gl.はen:Polar body:極体。aは2細胞期。bは4細胞期。cは8細胞期。d、eは桑実胚期。

桑実胚(そうじつはい)とは、動物発生において、ごく初期のの名である。胚という名をもらう最初の段階でもある。

桑実胚(Morula)は英名もクワの実に由来する。クワの実はキイチゴのように粒が集まった形であり、胚発生の初期において細胞が数を増して、しかし未だに個々の細胞が確認できる状態をこれに比したものと思われる。おおむね16-32個程度の細胞数のものをこう呼ぶ。

この状態では特に何らの分化も行われておらず、このあとさらに分裂が進むと、内部に卵割腔を生じて胞胚に発達する。しかしすでに細胞の大きさなどでは違いを生じている例もあり、それらは後の発生で重要な役割を果たす例もある。