東香寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。アクメイーク (会話 | 投稿記録) による 2022年8月15日 (月) 08:42個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎参考文献: cat)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

東香寺
所在地 岐阜県加茂郡富加町大平賀1335
位置 北緯35度30分9.7秒 東経136度57分56.8秒 / 北緯35.502694度 東経136.965778度 / 35.502694; 136.965778座標: 北緯35度30分9.7秒 東経136度57分56.8秒 / 北緯35.502694度 東経136.965778度 / 35.502694; 136.965778
山号 老梅山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 釈迦如来
創建年 正和4年(1315年)
開山 夢窓疎石
開基 土岐頼遠
中興年 寛文11年(1671年)
中興 金嶺祖牛
札所等 中濃八十八ヶ所56番
文化財 県指定:宝篋印塔無縫塔
町指定:五輪塔2基
法人番号 7200005006809 ウィキデータを編集
東香寺の位置(岐阜県内)
東香寺
テンプレートを表示

東香寺(とうこうじ)は岐阜県加茂郡富加町にある臨済宗妙心寺派の寺院で、釈迦如来を本尊としており、山号は老梅山。夢窓疎石を開山とする古禅刹である。中濃八十八ヶ所56番札所。

歴史

正和4年(1315年)、土岐家の嫡男であった土岐頼遠が夢窓疎石を開山として招き臨済宗南禅寺派の寺院として建立したと伝わる。後に土岐頼遠が光厳上皇への狼藉の罪により自害に追いやられるとその菩提を弔うために五輪塔が築かれた。この五輪塔は富加町の文化財に指定されて残っている。また、寺の庭園は夢窓国師の手による作庭といわれ、富加町の名勝に指定されている。

その他に夢窓疎石の供養塔と伝えられる無縫塔や後醍醐天皇の供養のために造られたとされる宝篋印塔が境内にあり、これらは岐阜県の文化財に指定されている。なお、無縫塔及び宝篋印塔は紀年銘がなく、鎌倉時代から室町時代に建てられたということ以外のことは分かっていない。

江戸時代の寛文11年(1671年)に金嶺祖牛によって妙心寺派の寺院となり現在に至っている。

脚注

参考文献

  • 岐阜県加茂郡 編『美濃国加茂郡誌』p768 大正10年
  • 富加町 編 『富加町史』 下巻 p554,555 昭和55年(1980年)