斉藤実 (ヨットマン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。5gsheep (会話 | 投稿記録) による 2022年5月29日 (日) 04:14個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎受賞)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

斉藤 実(齊藤 実、さいとう みのる、1934年昭和9年〉1月7日 - )は、日本のヨットマン。東京都出身[1]。ヨットでの単独世界一周レースの最高峰であるBOCチャレンジ英語版に3回出場、また地球を単独で8周帆走した記録を持つ。愛艇は「酒呑童子 II世」。

略歴

1973年にヨットを始め、鳥羽パール(油壷-鳥羽間のレース)などに出場した。

1991年にはクルージングヨットをレース用に改造して、シドニーからニューポートまでの12000海里を単独航海した[2] 1998年から1999年の第6回アランド・アローンレースの終了時の表彰式では、欧米のヨット界から「スピリット・オブ・アラウンド・アローン」の称号を与えられた。

2004年には単独ヨット世界一周7回目を達成。 2004年10月から2005年6月にかけて、世界最高年齢71歳での単独一周航海に成功(航海日数は234日)。レース参加のための回航を含めると、それまでに総計で地球を6周したこととなった。

2008年9月-2011年9月には、8度目の単独世界一周(向かい風・潮の流れの影響で難易度が高いとされる「西回りコース」)に成功。77歳で横浜港に帰還した[3][4]

受賞

  • 2006年7月、アメリカ合衆国ロードアイランド州ニューポート市のヨット・ミュージアムにおいてシングルハンド・ヨットマンとして殿堂入りした。
  • 名門クラブであるクルージン・クラブ・オブ・アメリカにおいて、ヨットマンの最高級の名誉と言われる「ブルーウォーター・メダル」をアジア人で初めて受賞した。
  • 2012年2月16日、植村直己冒険賞(第16回)を受賞した[3][5]
  • 2020年10月、第15回日本スポーツグランプリを受賞[6]
  • 2021年10月、生涯スポーツ功労者として表彰された[7]

著書

  • 孤闘

脚注

外部リンク