彼女はミサイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彼女はミサイル
小説
著者 須堂項
イラスト 濱元隆輔
出版社 メディアファクトリー
レーベル MF文庫J
刊行期間 2005年6月24日 - 12月22日
巻数 全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

彼女はミサイル』(かのじょはミサイル)は、須堂項による日本ライトノベルイラスト濱元隆輔が担当。第1回MF文庫Jライトノベル新人賞(審査員特別賞)受賞作品[1](「どっちがネットアイドル?」より改題)。

ストーリー[編集]

主人公・西島まことの幼なじみの安城良あきらは、夏休みになると暴走する。まことはそれに15年間付き合わされてきた。今年の夏休み、あきらはいきなり「ネットアイドルになる」と宣言する。そして勝手に申し込んだネットアイドルポータルサイトからやってきたのは、自力で歩行し、表情豊かで饒舌な、レンタルサーバーだった。この日から、かわいくて気になっていた佐藤さん、謎の親友の金本らを巻き込んで、まことの平和な夏休みは終わりを告げたのだった。

登場人物[編集]

西島 まこと(にしじま まこと)
本作の主人公。都立高校一年。華奢で女顔ということから、サブの独断でネットアイドルにさせられる。安城良あきらとは幼なじみの間柄で、隣同士の家でベランダが近いという立地条件から、頻繁にベランダからあきらが入ってくる。毎年あきらの暴走につき合わされ続けていて、その過程で裁縫などのスキルを身につける。性格は温和で少々引っ込み思案。物事をマイナスに考えようとする。姉が一人いる。
安城良 あきら(あらき あきら)
都立高校一年。毎年夏になると行動的になり、まことを巻き込んで、過去には小学5年生に歩いて日本縦断を目指し、餓死寸前まで至る。翌年はヒーローに憧れてまことに衣装を作らせる。中学1年にはラジオ講座ドイツ語をマスターし、まこととまことの姉とともにドイツに旅立ち(しかし水が合わなかったらしく、腹を猛烈に壊す)、中学3年では空手を習い始め、黒帯を取ったところでやめるなど、様々な武勇伝を作る。性格は活発でやや自己中心的。まことに少なからずの好意を抱いている。

既刊一覧[編集]

  • 須堂項(著) / 濱元隆輔(イラスト)、メディアファクトリー〈MF文庫J〉、全3巻
    • 『彼女はミサイル』2005年6月30日初版第一刷発行(6月24日発売)、ISBN 4-8401-1275-4
    • 『彼女はミサイル2 そらからきたアリス』2005年9月30日初版第一刷発行(9月22日発売)、ISBN 4-8401-1417-X
    • 『彼女はミサイル3 間違いだらけの恋愛講座』2005年12月31日初版第一刷発行(12月22日発売)、ISBN 4-8401-1471-4

脚注[編集]

  1. ^ 『このライトノベルがすごい!2006』宝島社、2005年12月10日第1刷発行、139頁、ISBN 4-7966-5012-1