孝昭皇后元氏
孝昭皇后(こうしょうこうごう、生没年不詳)は、中国の北斉の孝昭帝高演の皇后。姓は元氏(げんし)。本貫は河南郡洛陽県。
経歴
元蛮の娘として生まれた。高演に嫁いで常山王妃に立てられた。天保末年、歩六孤の姓を賜った。孝昭帝が即位すると、皇后に立てられた。孝昭帝が死去すると、棺を守って鄴に向かった。汾水の橋を渡ったとき、武成帝は元氏が奇薬を持っていると聞いて、追いかけたが薬を得られず、車の中で宦官に辱めさせた。元氏は降格されて順成宮に住んだ。武成帝が楽陵王高百年を殺害すると、元氏は武成帝に隔意を抱いた。宮中では元氏をめぐる流言飛語が起こり、武成帝が元氏の父兄の書信を入手したため、父の元蛮は免官された。北斉が滅ぶと、元氏は北周の宮中で生活した。楊堅が北周の丞相となると、自由にされて山東に帰った。