大学才人
大学才人(University Wits、ユニヴァーシティー・ウィッツ)とは、エリザベス朝期のイギリス(イングランド)で活躍した大学出身の劇作家たちのことである。
大学才人と呼ばれる者たちは1580年代はじめ頃から登場した。彼らは集まってひとつのグループや流派を成したわけではなく、それぞれ個別に活動していたが、だいたいにおいて次のような共通点を持つ。ただし個別の作家を見れば多少の例外はありうる。
- 大学を卒業し、豊かな古典的教養を持ちつつも、単なる模倣に終わらない主体性を持つ
- 詩人としての志向
- 恋愛や野心、陰謀、冒険などロマン主義的なテーマを好む
- 職業的な劇作家で、上流社会ではなく庶民のあいだで生活し、庶民を対象として作品を書く
大学才人に属する作家としては、一般に次のような名があげられる。
- ジョン・リリー
- ジョージ・ピール
- トマス・ロッジ
- ロバート・グリーン
- トマス・キッド
- クリストファー・マーロウ