変成作用
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変成作用(へんせいさよう、metamorphism)とは、いったんできた岩石(原岩)が熱や圧力などの作用を受け、その岩石を構成する鉱物の組み合わせや、岩石の構造が変化することをいう。変成岩の多くは固体のまま融解することなく形成されるが、変成作用の温度条件が高ければ岩石の一部が融解し、さらに融解したメルト部分が分離しマグマが形成されることもある。また低温の変成作用は、堆積岩が地下深部で熟成する続成作用と連続的である。このようにどこまでを変成作用と呼ぶかは明確に定義できるものではない。
変成作用には、接触変成作用(contact metamorphism)[1]と広域変成作用(regional metamorphism)[1]とがある[2][3]。
脚注
- ^ a b 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2。(オンライン学術用語集)
- ^ 都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、110-112頁、ISBN 4-320-00205-9。
- ^ 黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、282-288頁、ISBN 4-320-04578-5。