問題解決学習
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問題解決学習法(もんだいかいけつがくしゅう、Problem-Solving-Learning)とは、アメリカの教育学者のジョン・デューイがマックマスター大学の付属の実験学校で、社会科の授業の中で初めて試みた学習のやり方。教師が予め準備した授業案に従って学習するのではなく、与えられたたとえば「私たちの町」というテーマについて、個々の生徒が平素、疑問に思っていることについて、それぞれそれはどうしてだろう?と考え、その仮説が理にかなうかどうか、自分たちの足や頭、インタビューや実地調査をして、確認していく。もし、外れているなら、また新しい仮説として立ててみる。その悪戦苦闘を繰り返す、試行錯誤のプロセスの中に、学習の目的があるし、またその過程そのものが学習といってもいい、とデューイは考えた。最終的に答え、正しい解決に到達したかどうかは、その過程に比べれば、重要ではない、と。
教師が準備し、設計したステップを踏んで学んでいく系統学習ではなく、生徒自身の自発性、関心、能動的な姿勢から、自ら体験的に学んでいく努力の価値を評価するということである。 人によっては、課題解決学習という言い方をすることもある。 そうした学習方法のひとつの具体例として、生徒自らが問題を作り、解くというものがある。
参考文献
- ジョン・デューイ『学校と社会』(岩波書店[岩波文庫],1957年,ISBN 4003365224 )
- ジョン・デューイ『民主主義と教育』(岩波書店[岩波文庫],1975年,上巻:ISBN 4003365232,下巻:ISBN-10: 4003365240。玉川大学出版部)