哀しみキメラ

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哀しみキメラ
ジャンル 伝奇
小説
著者 来楽零
イラスト 柳原澪
出版社 メディアワークス
レーベル 電撃文庫
刊行期間 2006.2.25 - 2007.6.25
巻数 4巻
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哀しみキメラ』(かなしみキメラ)は来楽零による日本ライトノベル。イラストは柳原澪が担当。電撃文庫より刊行されている。第12回電撃小説大賞金賞受賞作。全4巻完結。

ストーリー

高校生・矢代純は十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳とともにエレベーター内で<モノ>に襲われ、4人は<モノ>と融合してしまう。(1巻)

純たちが原因で<モノ>に憑かれた少女、森山真里は伯父を呪い殺してしまう。純は彼女を保護したが、その日に水藤は何者かの襲撃を受ける。(2巻)

深矢が精神的に不安定になり、また純の体にも異常が起こる。そんな中「願いがあるならば、階段を上れ」というお告げが小学生の間で広まり、実際に階段を上り願いごとをした子供が行方不明になってしまう。(3巻)

登場人物

キメラ

矢代 純(やしろじゅん)
とある事故が切っ掛けでキメラになった。
十文字 誠(じゅうもんじまこと)
とある事故が切っ掛けでキメラになった。
水藤 深矢(みとうしんや)
とある事故が切っ掛けでキメラになった。
早瀬 綾佳(はやせあやか)
とある事故が切っ掛けでキメラになった。

モノ祓い師

七倉 和巳(ななくらかずみ)
4人がキメラになった原因をつっくた人物。
七倉 文尋(ななくらふみひろ)
七倉 和巳の甥。
仙谷 由紀夫(せんたにゆきお)
光陵会の幹部。
涼子(りょうこ)

その他

伏見 紗也(ふしみさや)
森山 真里(もりやままさと)
戸塚 結(とつかゆい)
守(まもる)
千穂(ちほ)
麻生 穂高(あそうほだか)
紺野 勇輝(こんのゆうき)
久保田 まなみ(くぼたまなみ)
沢村 圭吾(さわむらけいご)
木田 洋介(きだようすけ)
通り魔強盗
吉永 絵梨香(よしながえりか)

用語解説

<モノ>
いわゆる妖怪や幽霊の類。霊的<モノ>と半物質的<モノ>に分けられる。
霊的<モノ>
いわゆる幽霊。基本的に肉体と魂は不可分のものであるため、肉体が滅んだ後も残っている幽霊は、生前と比べてほとんど魂の量がない。特に食事は必要がない。
半物質的<モノ>
いわゆる鬼や妖怪。霊的<モノ>と違い、人間や他の<モノ>の魂を摂取なければならない。物質度が半物質的<モノ>の強さの目安として用いられており、これが低い<モノ>は人間に一時的に取り憑いてその魂の一部を喰らい、少し物質度が高くなると取り憑かれた人間が死ぬまで魂を喰う。さらに物質度が高くなると、人間を肉体ごと喰らい、その人間の肉体は土となる。
キメラ
人と半物資的<モノ>が融合してできた存在。矢代純、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳の四人しか確認されていない。基本的に人間としての意思を保っているが、半物質的<モノ>と同様に魂を摂取しなければならない。
モノ祓い師
<モノ>を祓うことを生業にする人間。人によって能力に強弱があり、半物質的<モノ>を確実に祓うことができる人間はモノ祓い師の中でも少数。また、モノ祓いの能力はある程度遺伝する。
光陵会(こうりょうかい)
仙谷由紀夫が幹部を務める宗教団体。彼のほかにも何人かモノ祓いの力を持つ人間が幹部となっている。信者に霊的<モノ>を憑かせて、神秘体験をさせるなどの行為をしており、モノ祓い師の間でも有名になっている。

既刊

関連項目

第12回電撃小説大賞・金賞受賞作品
第11回 哀しみキメラ
来楽零
第13回
ひかりのまち nerim's note
長谷川昌史
世界平和は一家団欒のあとに
橋本和也 (作家)
扉の外
土橋真二郎