反復法 (修辞技法)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。MerlIwBot (会話 | 投稿記録) による 2012年5月8日 (火) 21:36個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ロボットによる 追加: pl:Powtórzenie, fa:مغالطه تکرار, ro:Repetiție)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

反復法(はんぷくほう、repetition)とは、文学修辞学で、作者が同じ語・言葉・句を繰り返すことによって強調をもたらす修辞技法のこと。

  • 唐衣また唐衣唐衣 かへすがへすも唐衣なる
-- 紫式部源氏物語』「行幸

反復法の種類

畳語法

畳句法・畳音法ともいう。 同じ語を間に何も挟まずに反復すること。

Conduplicatio

パラグラフを通して同じ言葉をさまざまな場所に反復させること。

前辞反復

前の文または節の最後の言葉を、次の文または節の最初で反復させること。

首句反復

隣り合った節の先頭で同じ言葉を反復させること。

結句反復

連続する文または節の最後で同じ言葉が反復させること。

Mesodiplosis

各文または各節の真ん中で同じ言葉を反復させること。

隔語句反復

同じ言葉が文の最初と最後で反復されること。

Diaphora

名前の反復。最初に描写する人物を知らせ、それからその意味を知らせる。