卵鬼神

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卵鬼神(たまごきしん、タルギャル鬼神)は韓国で噂される妖怪である[1]

概要[編集]

卵鬼神は卵に細い手足がついた形をしており、逆立ちで歩く[2]。歩くときに頭を床に打ちつけながら歩くので「トン、トン、トン」と音がする[3]。逆立ちで歩くため、トイレの扉の下の隙間から覗くことができる。そのため中の人を見ることができるとされている[4]大邱市の中学校に出るとも言われている[5]

生徒を食べてしまうとも言われ、口外を禁じるタブーを結ぶ話や[1]、結婚しないで死んだ女が正体という話もある[2]

最初は卵の大きさだが、蹴ると大きくなってやがて道を塞いでしまうという説話があるが、日本ののっぺらぼうの翻訳名として用いられることが多く、卵トッケビとも呼ばれる[6]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 島村恭則 1995, p. 146.
  2. ^ a b 島村恭則 2000, p. 166.
  3. ^ 山口敏太郎 2021, p. 141.
  4. ^ 朝里樹 2022, p. 142.
  5. ^ 島村恭則 2000, p. 167.
  6. ^ 金俊秀 2021, p. 61.