占部小龍

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占部小龍(うらべ の おたつ、生没年不詳)は、奈良時代防人常陸国茨城郡(現在の茨城県東茨城郡西茨城郡あたり)の人。

概要

占部という氏姓から、卜占(占い)を業とした部民と考えられる。天平勝宝7歳(755年)2月、防人として筑紫に派遣される。『万葉集』に1首入集。

  • 我が面の 忘れもしだは 筑波嶺を 振り放け見つつ 妹は偲はね
    • 現代語訳:私の顔を忘れたなら 筑波山を見て思い出してください わが君よ

参考文献

  • 坂本太郎・平野邦雄監修『日本古代氏族人名辞典』吉川弘文館、1990年。
  • 佐伯有清編『日本古代氏族事典』雄山閣出版、1994年。

関連項目