備忘録

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備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。忘備録(ぼうびろく)は本来は誤記だが(忘れるのに備える記録で備忘録)、和製漢語の造語法としては自然なため(目的語+動詞)、普通に用いられている。[1][2]

歴史資料としての備忘録

歴史資料としての備忘録は、通常古文書に含めない。古文書は、特定の人物にあてた文書を指すからである。ただし、歴史記録(古記録)ないし文献資料であることは間違いなく、重要な史料となることも多い。

武術における備忘録

武術に於いての備忘録は、その流儀門人が過去に学んだの手順・口伝秘伝とされることを記載している(実際、記載している)ことが多く、後年の門人がそれのおかげで失伝しなかった例は多い。言うなれば「非公式な伝書」ともいえる。

脚注

  1. ^ びぼう―ろく〔ビバウ―〕【備忘録】 デジタル大辞泉の解説 びぼうろく【備忘録】 大辞林第三版の解説
  2. ^ インターネット上では「防備録」「備防録」、さらには「防忘録」「忘防録」といった表記も見られる。― http://www.ninjal.ac.jp/publication/catalogue/kokken_mado/36/01/ 暮らしに生きることば うろ覚えのことば] 国立国語研究所『国語研の窓』第36号、2008年7月1日

関連項目