ロゥド・オブ・デュラハン
『ロゥド・オブ・デュラハン』は、紫藤ケイの日本のライトノベル。第3回『このライトノベルがすごい!』大賞の大賞受賞作。イラストは雨沼。
概要
2012年にこのライトノベルがすごい!文庫から刊行された。2020年時点で、2巻まで刊行されている。2巻のタイトルは、「不死の都と守護精霊」。なお、作者は「松崎」の筆名で応募している。
ストーリー
傭兵の少年アルフォンスは、領姫の死を追って、人外の力を操る死術師と対峙する。彼を救ったのは、人に死期を告げる精霊リィゼロットだった。
登場人物
- フォンス
- 地を転々とする傭兵の少年。剣を腰に、盾を背に持つが、得意なのは短弓。
- リイゼロット
- 通称リィゼ。告死精霊デュラハン。死術師を狩る死術師。「少女殺しの」「赤子殺しの」「青年殺しの」「老人殺しの」「万人犠牲のリイゼロット」といった多くの異名を持つ。独自の反死術を使う。武器は非業剣。
用語
- 精霊
- 後述の理由によって、人間の域を出た不老不死の存在。余程の怨念や、精霊の振るう武器でなければ傷つけることはできない。
- デュラハン
- 伝説にみられるデュラハンと同一である。人に死期を告げ、死術によって有り得ない現象を起こすものの天敵。少なくとも2体はいる。リィゼの場合人の心臓を食いながら200年の時を生きることによって、変質した。伝説同様、首なしの馬を愛馬にもつが、デュラハンは皆そうするのかは不明である。
- バンシー
- 人の涙に共感する泣き妖精。悲しみの涙を流す人の言動まで知覚できる。涙で人を識別する。7日間泣き続けた者がなる。
- シラフ
- ずっと何もしないでいた人がなる。空を浮遊する。