ユマ砂漠
ユマ砂漠は、アメリカ南西部からメキシコ北西部に広がるソノラ砂漠のうち標高の低い部分。ソルトン盆地内にある。植生が乏しかったり、砂丘が有名な地域を含む。年平均降水量が200mm以下であり、北アメリカでもっとも荒涼とした砂漠の一つである。人口もまばらであり、最大の都市はユマである。
砂漠はアリゾナ州南西部の低標高の地域を含み、西はコロラド川まで広がっている。川の反対側はコロラド砂漠である。両者はコロラド川でへだてられているのみであるが、片側のみでしか見られない動植物が多数存在する。たとえばサボテンのベンケイチュウ (Carnegiea gigantea) は川の東側のみにしか分布しない。また、ユマ砂漠はソノラ州西部の、カリフォルニア湾まで続く砂の平原も含む。砂漠内最大の河川はヒラ川である。
生息する植物にはLarrea tridentata、ベンケイチュウ、Fouquieria splendens、Chilopsis linearis、Olneya tesota、Psorothamnus spinosusなどがある。