モンソンの球面学説

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モンソンの球面学説(モンソンのきゅうめんがくせつ、Monson's spherical theory)とは1920年モンソンが唱えた下顎運動に対する理論である[1]。その理論は、スピーの彎曲と呼ばれる歯列咬合面彎曲を下顎運動範囲に延長すると半径4inchの仮想球面上にあるというもの[1]で、球面の中心はおよそ篩骨鶏冠部に相当するとした[2]

モンソンの球面学説は咬頭の存在を考慮していないなどの問題があり、運動様式としてのこの説は現在取り上げられていない[2]

モンソンカーブ[編集]

モンソンカーブとは、モンソンの球面学説に基いた球面に沿う咬合彎曲の事[1]。調節彎曲とも呼ばれる。また、凸面が上方に突き出た咬合彎曲の事をアンチモンソンカーブと呼ぶ[3]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 歯科医学大辞典編集委員会 編『歯科医学大辞典縮刷版』(第1版第6刷)医歯薬出版東京都文京区、2001年1月20日。ISBN 978-4-263-44010-0 
  • 日本補綴歯科学会 編『歯科補綴学専門用語集』(第3版第3刷)医歯薬出版東京都文京区、2011年2月20日。ISBN 978-4-263-45627-9 

関連項目[編集]