ベントレー・マークVI

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スタンダードスチールサルーンボディのマークVI

マークVIベントレー1946年[1]から1952年[1]に製造した乗用自動車である。

概要[編集]

ロールス・ロイスはベントレーを吸収した後、ベントレーを「小型ロールスに幾分スポーツカー的な要素を加えたモデルをオーナードライバー向けとして販売するブランド」と位置づけるようになり、この方針は第二次世界大戦後も踏襲された[1]。このモデルは実際にはロールス・ロイス・シルヴァードーンよりも1年早く発売されたもののシルヴァードーンのベントレー版で、ホイールベースが120inに短縮され、キャブレターがツインSUにチューンされている[1]。発表時すでにスタンダードスチールボディが用意され[1]、すなわち原則シャシで販売して来たロールス・ロイスが初めてボディまで自製したモデルとなった[2]

当初内径φ3.5in=約88.9mm×行程4.5in=約114.3mmの直列6気筒で排気量4,257ccのエンジンを搭載して発売[1]され、1951年ロールス・ロイスと同様に内径φ92mmとし4,566ccに拡大された[1][2]1952年シルヴァードーンが名称を変えないマイナーチェンジを受けたが、マークVIはRタイプへモデルチェンジの扱いとなった[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 『世界の自動車-22 ロールス・ロイス ベントレー - 戦後』pp.36-45。
  2. ^ a b 『ワールド・カー・ガイド27ロールス・ロイス&ベントレー』pp.109-156「ベントレーとモータースポーツ」。

参考文献[編集]