プレスパ湖
プレスパ湖 | |
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地形図 | |
位置 | バルカン半島(アルバニア、ギリシャ、マケドニア共和国) |
座標 | 北緯40度54分 東経21度02分 / 北緯40.900度 東経21.033度座標: 北緯40度54分 東経21度02分 / 北緯40.900度 東経21.033度 |
種類 | 地殻変動型 |
国 | アルバニア、ギリシャ、マケドニア共和国 |
面積 | 273 km² |
最大水深 | 54 m |
水面標高 | 853 m |
島 | ゴーレム・グラッド島、マール・グラッド島 |
プレスパ湖(Prespa)は、バルカン半島のギリシャ、アルバニア、マケドニアの三国にまたがる2つの淡水湖の総称。総面積のうち190平方キロがマケドニア領、84.8平方キロがギリシャ領、38.8平方キロがアルバニア領となっている。海抜は853mで、地殻変動で生じた湖としてはバルカン半島で最高である。
このうち大プレスパ湖(マケドニア語: Големо Преспанско езеро、ギリシア語: Μεγάλη Πρέσπα、アルバニア語: Prespa e Madhe)は三国で、小プレスパ湖(Мало Преспанско езеро、Μικρή Πρέσπα、Prespa e Vogël)はギリシャ(流域面積138平方キロ、面積43.5平方キロ)とアルバニア(流域面積51平方キロ、面積3.9平方キロ)で分け合っている。
10世紀、ブルガリア皇帝サムイルは小プレスパ湖のギリシャ側にあるアイオス・アキリオス島に砦と聖アキリウス教会を建てた。大プレスパ湖のマケドニア側にはゴレム・グラッド島(大きな町 の意)、アルバニア側にはマル・グラッド島(小さな町 の意)があり、後者には14世紀に聖ペトルの修道院が建てられたが現在では双方とも無人島となっている。
大プレスパ湖の西10kmにあるオフリド湖とは標高差が150mもあるため、大プレスパ湖から流れ出た水は初めカルスト台地の地中を通り、湧水となってオフリド湖にそそぐ。
両プレスパ湖のギリシャ側は長年、軍事機密エリアに指定されていたため人口が希薄であった。ギリシャ独立戦争では激戦が交わされ、大半の住民は生活の困窮と政治権力から最終的に移住を余儀なくされた。1970年代まで発展も滞っていたが、近年は観光業を推し進めている。その豊かな生態系から、2000年には国境を越えた自然公園が設けられ、各国でも計4つの国立公園ができた。1995年にラムサール条約湿地に[1]、2014年に生物圏保護区にそれぞれ登録されている[2]。
沿岸で最大の町はマケドニアのレセンである。
ギャラリー
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マケドニア、オテシェヴォの漁師小屋
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オテシェヴォ沿岸
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マケドニア、コニスコ沿岸
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マケドニアのオテシェヴォ=ステニェ間
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オテシェヴォ=ステニェ間からの眺め
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湖岸の旅館
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南部のステニェ=コニスコ間
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漁師小屋
脚注
- ^ “Lake Prespa | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org. 2022年10月21日閲覧。
- ^ “Ohrid-Prespa Transboundary Biosphere Reserve, Albania/North Macedonia” (英語). UNESCO (2019年10月18日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ 『ビザンティンの聖堂美術』 2011, p. 31.
参考文献
- "Prespa, Lake" ブリタニカ百科事典(2005年)
- "Prespa, Lake" コロンビア百科事典(2004年)
- 益田朋幸『ビザンティンの聖堂美術』中央公論新社、2011年。ISBN 978-4-12-004248-5。
関連項目
- マラ・プレスパおよびゴロ・ブルド - アルバニアの地方
外部リンク
- プレスパ国際自然公園 (英語) (マケドニア語) (ギリシア語) (アルバニア語)